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家族・子供とお金の話をすること

2023.04.20

過去のコラムでも何度か、「遺書を作成して残している」というお話をさせていただきました。

過去のコラムはこちら⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=9190

遺書といってもそんなたいそうなものではなく、どこに何がある、どこに連絡したら解決しそう、といったことを一つのファイルにしているだけです。

大事なのは、それを定期的に、できれば年に一度は見直して更新していくことと思っています。

できるだけ分かりやすくするために、ファイルには、「父に何かあったときに見るファイル」とテプラでタイトルを作って貼り付けています。

このような遺書作りは、体裁よく言うと、相続対策になります。

一般的に相続対策というと、相続税の納税対策が思い浮かびますが、この遺書作りは、家族のもめごと・心配事の軽減を目的にしたものになります。

今年はこの遺書に加えて、相続対策を兼ねた、子供へのお金の教育を進めてみることにしました。

具体的には、贈与契約を利用しつつ、子供に投資をさせてみる、というプランです。

もう少し詳しくお話しすると、

私⇒子供へ一定金額を贈与

子供⇒自分が契約者となり、親を被保険者とした生命保険に加入

子供⇒自分で運用先(株式or債権or国内or海外など)を選ぶ
   (定期的に見直す)

というやり方をとることにしました。

単に子供にお金を贈与するだけだと、名義預金と判断されて、贈与が否認されるケースが多いというのは有名な話。

「贈与しているようにみせかけているけれど、実質、親がその口座を管理しているんだったら、贈与として優遇してあげることはありませんよ。」と、税務調査の対象にもなりやすいというのが名義預金です。

また、単にお金を贈与するだけでは、子供にとって、教育面でも何のプラスにもならないと考えました。

そこで、子供が自分で(もちろん私と一緒に)投資対象を選んだり、投資した国の株価や人口の推移を調べたりすることで、お金に関して強制的に興味を持たせることにしてみた、というわけです。

もちろん、自分で稼いだお金を直接投資するわけではないので、教育効果はその分薄まるはずですが、それでも、何もしないよりはプラスになるのではと思っています。

また、自分が契約者になって、(贈与された)自分のお金を使って投資することになりますので、名義預金にはなりようがありません。

また、今回は生命保険という形態を利用しますが、被保険者(保険の対象)を奥さんにしました。

こうすることで、関係者が私・妻・子供ということになり、みんなでお金について考えられるのかなとも思っています。

投資した株式などがかなり値下がりしたら、家族でズドーンと落ち込むのかもしれません。

逆に、少しでも値上がりしたら、家族でほくほく顔になる、みたいな時間を過ごせるのもお金について考える時間としてはいいのかもしれません。

ある大家さんは、子供に贈与したお金で実際に不動産投資をさせて、物件を運用させていると聞きます。

まだ自分はそこまではできていませんが、次の段階では、この大家さんのように、子供自身に不動産投資をさせてみたいと思っています。

まとめ:
家族・子供とお金の話をしてみよう。
その方が不動産投資が何倍も楽しくなる。

今回は、家族とお金について考える機会を作ることについてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。