申込から審査、契約締結は超短期決戦の勢いで
先週に続き、今週も退去がありました。
先週は立会業者さんが立会の時間を1時間勘違いしていたということがあったので、今回は、入居者さんにも立会業者さんにも、前日にしっかり予定の再確認の連絡をしました。
前回のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10878
トラブルなく退去立会も無事に完了し、とりあえずほっとしています。
退去があったのはペットを飼われていたお部屋でしたが、それほど大きい損傷もなく、きれいに使っていただいていたので、スムーズに入居募集にも取り掛かれそうです。
実は、先週退去のあった居室の入居募集で、キープ申込の被害に遭っています。
オンラインで24時間、内見予約や申込ができる体制を作っているのですが、そのせいか、悪質な申込も増えてしまいました。
あからさまに「内見する前の申込」と思われるものが増えてしまったのですね。
もちろん、申込していただくこと自体はいいのです。
しかし、いざ内見したあとに、「やっぱり思っていたのとイメージが違うのでキャンセルで。」とあっさり申込をキャンセルされるのがはらわたが煮えくり返るような思いなのですね。
申込が入ると、どうしても他の引き合いがなくなってしまいます。
「ああ、既に申込が入っているんだ。それなら紹介しても、成約につなげられないからスルーだな・・・。」となってしまうのが仲介営業マンの気持ちです。
ですので、内見なしでの申込が入ると担当の営業マンに、「内見なしでの申込のようですが、内見してからキャンセルになる可能性があるのでしたら、一度オープンにさせていただきますが、よろしいですか?」と確認するようにしています。
ところが、ある営業マンは、「内見してからじゃないと申込をしてはいけないなんて、募集図面にも、サイトにもどこにも書いてないですよね?そんな勝手なことしてもらっては困ります。申込の意思の固い方なんで、しっかりキープしておいてください。内見後は必ずご連絡もしますので。」といけしゃあしゃあとキープ申込であることを宣言してきます。
「それでは今回だけですよ。内見後、すぐに連絡をくださいね。」と返しましたが、内見後、待てど暮らせど一向に連絡がありません。
仕方なく確認の連絡をしたところ、「ああ、あの方、キャンセルになりました。オープンでお願いします。」とあっさり白旗をあげてきます。
まあ、そんなものですよね。
大家側は、申込の期間、他の反響を実質的に断ってしまうという意味で機会損失を与えられます。
もしその間に別の申込が入って、その方が正式に入居になっていればと考えると、家賃一か月分にも相当する機会損失になる可能性すらあります。
入居申込が入り、今回のようなキープ申込なら早めに見破るのはもちろん大切です。
でも、内見後の通常の申込であっても、一日でも一時間でも早く、入居審査に入りましょう。
そして、審査が完了したならば、少しでも早く契約手続きに進んでもらいましょう。
申込が入っても、審査が通過しても、契約締結、契約金の着金があるまでは何が起こるか分かりません。
とにかく、申込からは短期決戦の勢いで案件をまとめていきましょう。
まとめ:
機会損失を最小限に抑えるために、申込から審査、契約は超短期決戦の勢いで進めよう。
今回は、キープ申込の被害に遭っていることについてお伝えいたしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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