賃貸物件のライバルは賃貸物件だけにあらず
久しぶりに全戸満室になりそうです。
賃貸物件は満室になっていたのですが、残っていたシェア物件にもようやく申込が入り、無事に入居になれば、晴れて完全満室です。
このシェア物件の申込は、インドネシアのジャカルタから舞い込んできました。
過去、日本にずっと住んでおられた方で、日本語はかなり達者な模様。
実際、メールは全て日本語ですし、文法から語彙まで完璧で、日本人以上に日本人っぽい印象を受けています。
来日する日にそのまま入居される予定なので、内見はせず、写真や動画で納得されての申込でした。
ドタキャンされるのが嫌なので、家賃などを海外送金してもらおうかとも思いましたが、送金手数料がかなりかかってしまうのも気の毒に思いました。
また、受け取る側も今は銀行からの確認があったりと少々面倒なので、入居当日にお支払いいただくことにしました。
今回は海外からの申込でしたが、国内でも今は遠隔地から内見なしでの申込も珍しくなくなってきました。
この事例はシェア物件でのものでしたが、一般の賃貸物件でも、写真や動画だけで契約に至るケースは最近多くなってきています。
そのため、いつでも入居希望者に綺麗な写真や動画を送付できるようにしておくに超したことはありません。
私は一般の賃貸物件の他に、シェア物件やグループホーム物件を運営しています。
すると、例えばシェア物件にお住まいの方が一般の賃貸物件に転居したいという話が出たり、またその逆もあります。
そんなとき、シェア物件から一般賃貸を検討される方に対しては、「今、こんな単身者物件にちょうど空きがありますが、内見されてみますか?」といった案内をします。
もちろん、部屋探しのタイミングと空室の状態がぴったりマッチングしないと成約にはならないワケですが、稀にこのような提案から成約につながることもあります。
賃貸物件のライバルは、少し前から
・新築、築浅物件
・スペック的に設備のいい物件
・立地のいい物件
だけではなく、
・シェア(ルームシェア含む)物件
・民泊
・コンテナハウス
などが加わってきてしまいました。
そのため、私が空室対策セミナーを行なう際は、「シェアを運営するつもりはなくても、今やライバルは賃貸だけではないので、シェア業界も競合調査として勉強してください。」とお伝えしています。
シェア物件でお部屋の案内をする際、見学者に「どうしてシェアを考えているのですか?」と聞くのですが、よくある答えに「今住んでいるワンルームが狭くて住みにくいし、家賃が同じだったら、シェアの方が結局広くて使いやすいので。」といったものがあります。
若者たちのこんな回答を聞くたびに、価値観が本当に多様化していることを感じます。
同時に賃貸物件は、シェア物件とも戦わないといけないのだなということを痛感します。
「ただでさえ空室対策でいっぱいいっぱいなのに、他業界の研究なんて厳しすぎる・・・。」と思われるかもしれませんが、そんな時代だから仕方がありません。
他業界の研究というと大変なので、まずは、シェア物件で入居募集をしているポータルサイトをのぞいてみる、というのが手軽でオススメです。
さて、一年でもっとも入居の決まりにくいと言われる8月までもうあと僅か。
最後まで諦めずに入居募集を頑張っていきましょう!
まとめ:
賃貸のライバルは賃貸物件だけにあらず。
他業界も含め、研究して空室対策に活かしていこう!
今回は、シェア物件も賃貸物件のライバルになっている実情についてお伝えしました。何かの参考にしていただければ幸いです。
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