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天国から地獄へ。谷本、融資撃沈。

2020.07.16

先週のコラムで、金融機関の融資実行に関するコンサルティングフィー3%についてお伝えしましたが、読者のお一人から実践報告が届きました。

非常に有益な情報と思いましたので、本コラムでも共有させていただきます。

「コラムの中で言及されていた銀行からのコンサルティングフィーですが、私もつい最近、土地からの新築案件で〇〇銀行にて融資(正式には分割実行可能期間付タームローンというそうです)していただきましたが、その中でスキーム構築料やファシリティフィーとして3%程度を請求されました。

銀行さんも低金利で貸す分、最初に手数料を取りたいという事かと思いました。

特に借りて短期間のうちに売却となってしまった場合でも、最初に手数料を貰っていれば、長期間で回収予定だった金利分の損失を考えても大きな痛手にはならないと思っているのだと思います。」

実践報告していただきました、Oさん、本当にありがとうございます!!

やはりこれだけの低金利時代なので、銀行も生き残りをかけて必死ですよね。

我々も金融機関に対し、相手がそのようなカードを出してくるかもしれない、という心の準備をしておきたいですね。

そうすれば、その場に応じて落ち着いて切り返すことができますものね。

例えば、そのようなフィーを受け入れる代わりに、もう0.1%の金利交渉などができるかもしれません。

さて、そのような具体的な提案をされたので、これはトントン拍子で融資実行まで行くパターンだなと思っていたその翌日に、当該営業マンより、「谷本さんすいません、急ですが、本日会えませんか?」と連絡がありました。

その日は時間がどうしてもとれなかったので、今、電話で打ち合わせてほしいと返すと、申し訳なさそうに、「実は非常に、非常に話しづらいことなのですが、本部に話を上げたところ、一撃で話がダメになってしまいました・・・。」とのこと。

意味が分からずどういうことかと聞いてみると、土地や建築計画自体の収支、担保評価ともに申し分ないが、接道に難ありで、それでNGになったとのこと。

確かに、間口は約2.7メートルで広いとはいえず、それでもNGになるような代物ではありません。

もちろん、設計士に建築法規も確認してもらった上で図面を作成してもらっていますので、建築できないわけでもありません。

もう少し聞いてみると、「『緊急車両が入れないのはダメだ!』と本部から強く言われまして・・・。」とのこと。

思わずあっけにとられてしまったのですが、というのも、この銀行からは同じような土地形状での案件で過去に2案件、融資を実行してもらっていたからでした。

「条件が厳しくなったんですか?これまではそんなこと、何もなかったのに・・・。」と問い詰めてみたのですが、担当者は申し訳ありませんの一点張り。

仕方がないので引き下がりましたが、こんなことがあるのですね。

しかし、これは正直悔しいので、他の金融機関にも持ち込んでみました。

同じように言われるのかどうか、結果を待ちたいと思います。

今回は融資打診の失敗談の報告になってしまいましたが、めげずに頑張ります!

まとめ:
刻々と変わる銀行の審査基準。定期的に案件を持ち込んでヒアリングしてみよう!

今回は金融機関への融資打診の失敗談についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。