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銀行にもノルマがあります、金融機関の裏事情

2025.07.31

急遽、銀行から運転資金の融資を受けることになりました。

急にお金が必要になったから、ということではなく、銀行の支店の営業ノルマ達成のため、担当の営業マンが7月中にどうしても数字が必要になったからでした。

2週間ほど前に、その営業マンから運転資金について提案させてもらえないかという話があり、いろいろ書類提出を求められていたのですが、それが突然、「審査もすべて通って融資可能です。よければ、来週などご都合どうでしょうか?」という電話があり、日程調整をしていました。

ところが、その日の夕方になって再度電話があり、「嫌なら嫌と言っていただきたいのですが、来週の予定を前倒しして、今から契約していただけないでしょうか?」とのこと。

事情を察して快諾し、夕方に来訪してもらって金消契約を締結、月内での融資実行となりました。

話を聞いてみると、支店長、さらにはその上のブロック長からも数字を詰められていて、支店の数字達成のため、どうしても月内での契約が必要になってしまった、とのことでした。

契約後、担当者は「非常に助かりました」とかなり感謝して帰っていかれました。

正直、経営状況は全然悪くないので、このような運転資金(今回は返済期間7年のものでした)は特に必要ありません。

でも、銀行との関係で、私はこのような「付き合い融資」は利用していいものと考えています。

その一つに、単純に資金を回復させることができる、というのがあります。

私は、物件をフルローンで購入できたことはほぼないのですが、後から今回のような運転資金の融資を受けることで、実質的に自己資金を回収してきました。

もちろん、借入期間は短いのですが、それでも自己資金が回収できるというのはなんやかんやありがたいものです。

二つ目は、銀行との取引関係が深まることです。

お金を借りると、当たり前ですが、返済が必要になります。

毎月毎月、一定のお金を遅れることなく返済するということは、それだけで信用を積み立てていることになります。

三つ目は、短期融資のため、完済する場面がでてきますが、その際、銀行に融資の相談をしたり、関係を深める格好のチャンスになることです。

同額の融資をお願いすることもできますし、経営状況がよければ、さらに増額しての融資打診も場合によっては可能です。

あとは、あげればきりがないですが、単純に物件の購入資金に使える、というのも大きいと思います。

少額物件に現金投資をするのもいいのですが、手元資金を減らしたくない場合にもこのような運転資金は使い勝手がいいです(融資期間が短いので、利回りとのバランスは必要ですが)。

私は受けているローンの総額自体は、全然大きくありません。

しかし、受けているローンの「本数」は、かなり多い方だと思っています。

多い時は、個人法人あわせて80本ほどローンを受けていました。

今はだいぶ減ってきましたが、それでも今回のような短期の資金融資を時々受けているので、しょっちゅう何かの融資が完済していきます。

その都度、銀行と話す機会がでてくるので面倒と言えば面倒なのですが、それでもさらなる融資を獲得するためには有益な時間と思って銀行と付き合っています。

少しは恩を売れたと思うので、今の担当者が支店にいるうちに、今度はこちらの相談に乗っていただこうと思います!

まとめ:
金融商品ではなく、融資取引のノルマ達成に付き合ってあげるのはメリットも大きい!

今回は、銀行とギブアンドテイクの関係を作ることについて、お伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。