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「1+1=3」があるから不動産は面白い!

2019.11.07

忙しいときに、不思議と案件が重なってきます。

先週のコラムでお話しした物件の決済がまだ終わっていない状況ですが、腐れ縁の営業マンから、「谷本さーん、あの戸建の話、まだ覚えてますか?実は谷本さんの言っていた金額でまとめてしまおうと、ウチの社長と話してまして・・・。」とのこと。

私はずっとヤドカリ投資法(中古戸建を買ってリフォームをしながら住み、また別の戸建に移り住む)をしてきたのですが、そのうちの一つの隣地が売りに出されたのですね。

挨拶程度のご近所付き合いがあったお宅で、先の営業マンから、「隣地が売りに出ましたけど、買いますか?」という電話が入ったとき、「その売値の4分の1だったら買います。」と即答していました。

震災時に瓦がずれ、雨漏りが発生しているのに、ブルーシートのまま何年も放置されていることを知っていたため、建物としてはおそらく使い物にならないだろうと踏んでいたからです。

今回、再度電話があったわけですが、聞いてみると、

  • 激安戸建ということで、投資家から56件の問い合わせがあり、うち半分が内見にきた。

  • しかし実際に買い付けを入れ、契約にまで進める決断をしたのは、ただ一人だった。

  • その一人も、契約直前になってリフォーム会社と一緒に再点検したいという話がでて、内見後、想像以上にリフォーム代がかかるということで、契約破棄となった。

ということでした。

それでだいぶ時間も経ったし、上記のような経緯もあるから、私の提示した価格で進めてしまおうとなった、とのことでした。

私の希望額を再度伝え、売主様にもちかけたところ、それでOKとなったようで、このまま取引が進む予定です。

この物件、実はいつものようにリフォームして賃貸に出そうとは、はじめから思っていません。

土地が20坪ある戸建なのですが、このエリアでは、土地40坪~45坪の物件が売れ筋です。

どの不動産会社からヒアリングしても、土地45坪なら、価格を間違わなければ売れない理由がないと言われている程です。

私が所有している方の戸建が土地25坪なので、今回の物件と合わせると、「売れる物件」に早変わりということで、興味を持っていたのでした。

道路付けもよくなり、両方とも元々安く買っているだけに、売却時に儲かる物件に仕立てあげられます。

その営業マンも、このエリアでは20坪程度の小ぶりな老朽化した「売れない戸建」がたくさんあるので、

2つの中古戸建を同時に売買できれば100%儲かる!

ということを分かってはいるのですが、なかなか2つ同時にうまい具合には進まない、と漏らしていました。

今回はリフォームせずに、むしろ建物を解体して駐車場にしようと思っています。

道路付けが良く、車が3台駐車できる形状なのも、また購入してしまおうと思った理由の一つでした。

もしくは、流行りのDIY賃貸が通用するのであれば、それで利回り30%ぐらいで賃貸してしまってもいいのかなとも考えています。

雨漏りなどもDIYしてしまえる強者がいればの話ですが・・・。

先週のコラムでは、瞬間最大風速的にキャッシュリッチになったというお話をしましたが、今回は融資を使えないと思いますので、またキャッシュがなくなります。

売ったり買ったり、また貸し方を考えたり、やっぱりいろいろあるのが不動産投資の面白いところですね。

まとめ:
いくらで貸せるかだけでなく、いくらで売れるかという視点が不動産投資をより面白くする!

今回は、隣地の物件売買事例についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。