新築投資の恐怖、資金繰りが「アウト」してしまっています・・・
2016.06.09
「あと一ヶ月やったら耐えられるけど、もう一ヶ月延びたらアウトかもしれん・・・。」
普段、奥さんの前では愚痴や弱音は絶対に言いません。しかし今回は、毎晩ビール片手に弱音を吐いています。(-_-;)
昨年の春に仕込んだ土地に新築していたのですが、建築工期が遅れに遅れ、未だに完成していないのです。
なんやかんやで7か月以上遅れたので、相当です。
ようやく入居募集できるようにはなったものの、資金繰りがギリギリ、ではなく、「アウト」してしまっています。
この物件からの売り上げはゼロなのに、元金返済までスタートしているのですから、それはそれは、厳しいです。
ストレスとプレッシャーに押し潰されそうで、毎日怖くて飲まずにはいられません。もしくは、敢えて仕事をとにかく忙しくして、余計なことは考えないようにしています。
幸いなことに、入居募集を開始したところ、すぐに半分のお部屋に入居申し込みが入りました。
「それは家賃設定が低いだけで、自慢できることじゃないでしょ?」と言われるかもしれませんが、ごもっとも。
しかーし、今の私の状況では、当面の資金繰りが命。トータルで数万円の損になっても、まずは満室にしなければなりません。
「土地から新築なんて、うらやましいです。入居募集も中古に比べて有利ですもんね。」とよく言われますが、現実は甘くはありません。
この数年、新築投資を連続してやってきたので分かるのですが、この投資法は本来、資金余力がある程度ある方がすべきものです。
利回りとか金利とか、そんな表面的なことではなく、「資金繰り」という、どこかのビジネス小説にでてきそうな怖い言葉が目の前に突き付けられる、そんな投資法が新築投資です。
「申し込みが半分も入ったら、もう大丈夫じゃないか?」とも言われますが、それにしても「現金化するまでのタイムラグ」が資金繰りに影響します。契約・入金までキャンセルになる可能性もありますしね。
新築投資を教えてくれた先輩に、「谷本さん、新築投資は、完成して満室にするまでが死ぬほど大変。だけど、それを乗り越えられたらその先は明るいよ。」と言われたことがあります。
今はこの言葉の真意が分かります。
私が好きな小説の一つに「不毛地帯」というものがあります。
主人公が所属する会社が、苦労の末石油の採掘権を獲得します。ところが、掘っても掘っても石油は一滴も出ず、しまいには事業撤退かどうかを迫られます。
採掘権を獲得したこと自体が成功ではなく、まさに蕀の道を選択してしまったことに主人公は気付きます。
もちろん、最後には石油を掘り当てるのですが、新築投資もまさにそんな感じです。
暗い内容になってしまいましたが、ここでありのままに今の状況をお話しできて、逆にスッキリしました!
ここからは良くなることしかありません。明るい未来を目指して突き進みます!
まとめ:
理想だけで投資するのは超危険。規模が大きくなる程、現実面も押さえよう!
今回は、新築投資の理想と現実について、体験談をお話ししました。何かの参考にしていただけましたら幸いです。
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