金払いを良くすることで、かえって得することも多い!
「谷本さん、浴室の天井の照明、劣化が激しくて、錆か何かがポロポロ落ちてきてて、今にもとれそうになっています。さらに、今、照明が消えたり、ついたりしていて、非常に危険な状態と思いますので、何とかしてください!」
賃貸している築古戸建の入居者さんからSOSの連絡が入りました。
もちろん、この手のトラブル連絡は夜に入ってきます。
浴室の利用なんて、やっぱり夜ですものね。
たまたまですが、この数か月手掛けていた大型リノベーションの一つがつい先日、完成していました。
大工さんや電気屋さん、クロス屋さんに直接、工事を依頼する「分離発注」で今回のリノベは実施したのですが、そのつながりで、すぐさま電気屋さんに連絡しました。
「今日はさすがにいけませんが、明日、別の現場の帰りだったら近くですので寄って、手持ちのLED照明に変えておきますよ。今回、リノベ工事に入らせてもらったので、サービスでやっときます。」と涙が出そうな嬉しいことを言ってくれました。
入居者さんには、この日は懐中電灯を使って浴室を利用してもらったのですが、その翌日、電気屋さんが予定通り電源から工事を行ってくれて、無事に解決したのでした。
今回はたまたますぐに解決したのですが、電気系統のトラブルって、やっかいですよね。
だからこそ、中古物件を買ってリフォームする際には、こうなることを見越して、今使えるものでも、先回りして新しくしておく、というようなことも必要になります。
実際はコストも絡んで来るので、その見極めが難しいのですが。
あと、トラブルを早く解決できるかは、とにもかくにも、各業者さんとの信頼関係が大切です。
今回の大型リノベーションで、この電気屋さんには、工事に入る前に着手金を支払い、各月末で出来高分の支払いを行ってきました。
また、請求書をもらい次第、数日中に支払ってきたので、この電気屋さんにとっては、金払いのいい客と認識されています。
「谷本さんからの仕事は、資金ショートしないので助かります。新築の下請けに入ると、なかなか現金が入ってこないので、徐々にフェードアウトしていこうかと思ってるぐらいです。」ということを言われた程です。
建築業界って、末締め、翌々月末払いなんていう支払い方法も、全然珍しくないですものね。
あとは、金払いだけではなく、リピートして依頼するということも大事だと思っています。
小さい工事でも、エアコン設置工事でも、この電気屋さんと組み合わせて、必ずお金がこの業者さんに落ちるようにするとか、いろいろ工夫のできるところです。
突然電話して、「○○のトラブル対応してくれ」っと言っても、「いきなり電話してきてそれかよ、正直忙しいから他あたってくれないかな・・・。」なんて思われてしまうのがせいぜいではないでしょうか。
各業者さんからの見積金額について考えるのは、もちろん大事です。
でも、同じぐらい大事なのは、発生したトラブルをどれぐらい早く解決できるか、そのスピードです。
リフォームやトラブル対応では、そんな点にも気を付けながら依頼方法を考えた方がいいですね。
しかし、この入居者さんに対しては、「そんなの、危険状態になる前にもっと早く言ってよ~。」というのが本音です。
でも、ほとんどの入居者さんは、我慢してしまうのですよね。
だからこそ、何かの機会を見つけて、例えば更新や再契約の際にも、「お部屋で何か不具合はありませんか?」の一言を言わないといけないなと改めて思いました。
まとめ:
業者さんとの信頼関係は、支払い方法や依頼頻度で強くも弱くもなってしまう!
今回は、各業者さんとの信頼関係の作り方についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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