キャンセルのキャンセル?

「谷本さん、すみません。先日、契約・入金のあった○○様から、契約を白紙撤回したいという申し出がありました。当社にも一部落ち度があるため、大変申し訳ありませんが、契約金の返金等にご協力いただけないでしょうか?」
先日、満室になったと喜んでいた物件で、客付けしてもらった仲介業者さんより、契約の白紙撤回の連絡がきてしまいました。
今回は遠方からのお引越しということもあり、契約期間が開始しているものの、まだお部屋にはお住まいになっていない状況でした。
契約・入金はもちろん、鍵渡しまで完了しているので、お引越し状況についてはお客様の都合で仕方ないと思っていた矢先のキャンセル連絡でした。
「ええー、でも契約・入金も終わっていますし、契約期間も開始してしまっていますよね?それは、契約の白紙撤回などではなくて、単に通常の解約になると思うのですが、違いますか?」
当然、私も仲介業者さんに詰め寄ります。
しかし、どうも営業マンに説明の落ち度があったらしく、言った言わないの問題があるようで、仲介会社としては仲介手数料も含め、全額返金の方向にしたいようでした。
この場合、契約は有効なので、返金などには一切応じず、通常の解約としてもらうとして、何ら問題ないと考えています。
実際、過去にも同じような契約締結後の白紙撤回トラブルがありました。
その際は通常の解約手続きを行ない、契約金の返金は行なわず、逆に、契約書記載の通り、短期解約違約金を請求しました。
なので、今回も仲介業者さんに断固として返金などしないと言い渡すこともできたのですが、よく客付けしてくれる業者さんでもあったため、一日考えさせてもらい、結局、白紙解約と返金に応じることにしたのでした。
どうもその仲介業者さんは、お客様に対して業務上かなりの落ち度があったと感じているようでしたし、また、無下に断ったりして、今後の客付けに悪影響が出てはいけないなと考えたためです。
もちろん、一から入居募集をすることになり、空室期間の機会損失が発生してしまうのは承知の上です。
せっかく満室になったのに、契約の白紙解約などが発生してしまうと、本当に大家としては、どこに怒りをぶつけていいか分からなくなります。
そんな感じで、モヤモヤしたまま数日が経過。
またその仲介業者さんより着信があり、出てみると、「すみません、実は、〇〇様よりまた連絡があり、契約の白紙撤回をキャンセルしたい、とのことでした。心象悪いことと思いますが、入居を受け入れていただいてもいいでしょうか。私の不手際で申し訳ありません。」とのこと。
どうも、他に部屋を探してみたけれども、こちらの物件よりいいお部屋を見つけられなかったため、ということのようでした。
断る理由もないので、受け入れは了承したのですが、私の中でモヤモヤ感はさらに強くなってしまったのでした。
大家業、本当にいろいろなことが起こりますね。
まとめ:
入居申込が入っても、契約締結・契約金の入金があるまでは気を緩めない。
さらには、入金後でも入居者の意思急変の可能性もあると心得る。
今回は、契約締結後の入居者からのキャンセル連絡についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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