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ペット可賃貸を運営していて感じること

2022.04.07

この2週間は、運営している物件の空室にキープ申込みやキャンセルが重なりに重なり、非常につらい期間でした。

不動産の取り引き上、申込みが入ると、「申込みアリ」と表示せざるを得なくなります。

しかし当たり前のことながら、すでに申込みが入っている物件には、仲介会社はお客様を紹介してくれにくくなります。

お客様を案内したはいいが、先に入っている申込みが成約するのであれば、自分の時間が無駄になってしまうので、当然といえば当然ですね。

ところが私たち大家からしてみれば、その申込みが成約していかなければ、将来の見込み客を門前払いしていることになってしまいます。

ですので、申込みが入ったことに浮かれるのではなく、その申込みを確実に成約していくようにする、もしくは、成約にならないようならいち早く断ることが大切になります。

だからといってできることは限られていて、本人の意思確認や契約締結の日取りを早く確約させること、ぐらいしかありません。

この2週間はそんな申込み・キャンセル等の繰り返しだったのですが、ようやく落ち着きそうでホッとしています。

なぜ、この物件の反響が高いのかといえば、考えられる要因としては、「ペット飼育可」にしているからです。

それも、大型犬可、猫可、多頭飼育可としているのが大きいように感じます。

「おいおい、そんなペットなら何でも受け入れます、みたいなことしてて大丈夫なのかよ?」と思われるかもしれませんが、実はこれまでそれほど大きな被害には遭ってきませんでした。

先日、ペットを飼われる方を直接ご案内したのですが、その際、この見学者様は、

「ペット飼育での入居で、ごく一部の方が部屋を汚くしたりするので、大家さんや不動産会社に偏見を持たれて困る。」

「ペットを飼育している方のほとんどはお部屋をキレイに使っているのに、心無い一部の人間のために、全員が全員、部屋を汚くするものと思われてしまうのは、本当に迷惑。」

ということを話されていました。

これには、私もウンウンと頷かずにはいられませんでした。

というのも実際、大型犬、猫、多頭飼育可のような条件で入居を受け入れても、全体で考えてみると何かトラブルがあるのは、せいぜい5%ぐらいにしか過ぎなかったのですね。

でもこの5%ぐらいの数字って、実はペットを飼っていようが、飼っていまいが、何らかのトラブルを起こす方の割合ではないかと思っています。

そう考えると、何もペット飼育を禁止しなくても、どんどん受け入れて、他のライバル物件と差別化を図っていくのも大いに有効な空室対策になりますよね。

もちろん、室内をペット対応の部材にしておくなどの対策は必要ですが、「ペット可」を空室対策の選択肢の一つとしてみるのもいいと思います。

まとめ:
偏見だけで物件のペット可条件を見送らず、空室対策の選択肢の一つに入れてみよう。

今回は、空室対策の一つ、ペット可について経験談をお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。