入居者さんを個別にフォローすること。
2020.04.30
このところ、ずっと入居者さん応対に追われています。
コロナの影響で仕事がなくなったり、給料が減ったりして家賃の支払いができないという方が、またでてきました。
私は80戸ほどを全て自主管理しているので、入居者さんの声がダイレクトに入ってくるのです。
前回のコラムでは、生活保護申請のフォローをしたケースについてお話ししましたが、今回のケースは、「住居確保給付金」です。
厚生労働省のサイトにも、説明資料が公開されています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622924.pdf(11ページ)
■各自治体の相談窓口(自立相談支援機関一覧)
https://www.mhlw.go.jp/content/000614516.pdf
■前回のコラム
https://www.superfp.com/blog/?p=6797
しかし、分かってはいましたが、これ、居住者ご本人が相談する意思を持っていないと、うまく進まないのです。
仕事を失ったり、また、休職で収入がほぼゼロになっている方というのは、接していると分かりますが、そもそもマインドが後ろ向きになっていることが往々にてあります。
今回の入居者さんも、
- どうせ俺なんて何をやってもダメ・・・
- 明日食べるものもどうしようかと思ってるのに、家賃なんて払ってられるか・・・
- 「住居確保給付金?そんな難しい言葉をならべられたって、申請のやり方なんて調べられるかっ!」
みたいな感じです。
そう、「こんな制度あるんで、使ってみてくださいね。」とお伝えするだけでは、うまく進んでいかないんですね。
それこそ、「明日、一緒に窓口にいってみましょう。」とか、「電話番号○○にまず電話して、書類を取りよせましょう。ひな形はこれです。届いたら一緒に記入しますので。」など、具体的にフォローしないと放っておいては進みません。
数日後に書類の到着確認をする、といったことも大切です。
また、時には、「そんなことでどうするんですか、行動しないと、何もはじまりませんよ!」と叱ることも大事だし、反対に、「〇〇さんなら大丈夫、絶対にできるから!」と励ますことも大切です。
「面倒臭い・・・」「時間がかかって仕方ないな・・・」
本当にそうですよね。
でも、この状況ですので、それぞれの入居者さんに「個別対応」していくしかありません。
また、まだ声を上げてくれるのならいいのです。
対応のやりようがあるから。
問題なのは、「困った、助けてほしい。」と声を上げてこない方です。
もちろん、経済的に何の問題もないので、何も連絡をされてこないだけかもしれません。
しかし、困窮していて、精神的に声もあげられないほど追い詰められている方も、中にはおられる可能性があります。
ですので、どんな手段でもかまいません。
手紙、メール、ライン、ショートメールなど、できる手段で一度、居住者さんと連絡をとってみてほしいと思います。
あと、不動産会社さんに管理を任せているのだとしたら、丸投げはやめましょう。
通常業務でタダでさえ忙しい不動産会社さんに、そこまでのフォローを求めたり、期待してはダメです。
もちろん、そんな中でもフォローしてくれている不動産会社は、大切にしなければなりません。
こんなときほど、日ごろ培った大家力の見せ所。
まだまだ大変な時が続きますが、入居者の支援、続けていきましょう!
まとめ:
こんなときだからこそ、居住者の個別フォローが大切です。
今回も先週に続き、入居者さんのフォローについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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