新規銀行開拓⇒ついに融資OK、でも撃沈・・・
二ヶ月半ほど前、少額の融資取引はあるものの、物件購入資金に関する融資取引のない信用金庫さんと打ち合わせる機会がありました。
担当が変わられたということで、その挨拶訪問に来られたのです。
「まだ大きな融資取引もないのにお越しいただくなんて、かえって申し訳ないです。」と断ったのですが、その信用金庫さんは、昔ながらの地域密着営業で、「足で稼ぐ」ということをモットーにしているようで、仕事ですからと、訪問されたのでした。
この信用金庫さんは、4年前に法人を設立して土地購入からの新築をした際にアタックしたのですが、お断りを受けていました。
その後も、何度かアタックしたのですが、都度、撃沈していたため、物件購入の資金融資は難しいのかなと考えていました。
しかし、わざわざ訪問してくれるのだからと、カバンに入れてある物件資料のうちの1セットを取り出し、「こんな案件は、取り上げていただくことはできますか?」と単刀直入に聞いてみました。
私、基本的にリュックサックで移動していて、「そんな山登り行くようなカバンなんて、仕事で持つ必要あるの?」とよく言われます。
例の震災を経験してからは、非常時のためのカッパや水、非常食などを常に持ち歩くようにしていて、何だかんだで重くなってしまうのです。
また、両手をフリーにできた方が現地調査でも圧倒的に便利ということで、リュックになったのでした。
そのかばんの中には、常に物件資料を数種類入れていて、何かの時に話題にできるように心がけています。
電車の中で、物件の建て替え計画やどうやって融資をつけようかと電卓をたたいたりするのも、楽しい時間ですしね。
そのうちの一物件を試しに提示してみたのですが、今までのことを考えると、到底無理だろうなと思って忘れていたのですね。
また、土地を買っての新築案件でしたし、事業費も、信金さんには一号案件としてはヘビーなようにも感じたためです。
打診して、始めの一ヶ月ほどはいろいろ細かなことを聞かれたりしていたのですが、そのうち音沙汰がなくなり、やっぱりダメだったんだなと忘れていました。
それが、先週になって突然、「谷本さん、やりましたー。支店はもちろん、本部承認までとりました。あとは計画通りに物件の売買契約してもらえれば融資おります。」という電話がかかってきたのです。
正直、びっくりしましたが、何はともあれと、以前、その土地情報を送ってきてくれていた不動産会社にさっそく連絡を入れました。
私は、これまでも、
- 長期に売れ残っている物件を見つける。
- 先に融資の目途を立てる。
- その上でローン特約ナシを条件に価格交渉する。
という方法を使ってきました。
転売業者がよくやる手法ですが、これだと価格交渉が非常にやりやすいためです。
売り手側にしても、「ローン特約なしの買い手 = 現金客と同列」となるので、悪い話ではないのです。
売主にとって何より嫌なのは、契約したあげくに、ローンがつかなかったという理由で契約キャンセルになることですものね。
ところが、長期間売れ残っていて、塩漬けの土地だったにもかかわらず、「つい先日、同じくローン特約なしで買い付けが入ってしまったんです。本当に一足違いでしたね。」とあっさり断られてしまい、あえなく撃沈という結果になりました。
まったく、不動産というものは、不思議なご縁で成り立っているものだと改めて感じた次第です。
信金の担当者さんには申し訳なかったのですが、融資をしてもらえることが分かったので、また別の案件で再アタックする予定です。
なかなかうまくいかないですが、それでも金融機関営業で、確かな手ごたえを感じた一週間でした。
またがんばりますっ!(^^
まとめ:
対金融機関営業。地道にコツコツと。結局はそれが近道!?
今回は金融機関営業について考えてみました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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