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高利回り・儲けのベースにある賃貸業の社会的意義

2025.12.04

契約していて、久しぶりに涙がでました。

「いいか、A子さんの今回の入居は、多くの人が関わって助けてくれたからこそ実現できたということを覚えておかないといけない。父さんは、A子さんより先に死んでしまうけど、ここでしっかりと自立できるようになるために生活していって欲しい。」

障がい者グループホームとして運用している物件に、また一人、入居者が決まりました。

これは、契約時に同席していた入居者A子さんのお父さんが話されたことの一部です。

以前、教材として紹介しましたが、「不動産・福祉連動投資法」という不動産投資法があります。

不動産投資として物件を貸し出すだけでなく、グループホームも運営して、利回りを数十パーセントにまで高める運用法です。

高利回りでの運用となりますが、もちろんそれに応じた労力がかかります。

一人一人の入居者の受け入れごとにドラマがあるのですが、今回のケースは、親亡き後の問題というよくあるケースの一つです。

親は、一部例外を除き、自分の息子、娘よりも先に他界してしまいます。

障がいがあるため自分の手元に置いていたとしても、いつかは自分が先に死んでしまう。

そうなってしまうと、子供は一人では生きていけない・・・。

なので、そうなってしまう前にグループホームに入り、最低限の生活ができ生きていける環境においてあげよう、そんな気持ちが今回の契約時にありありと伝わってきて、涙がでてしまったのでした。

賃貸業をしていると、さまざまなワケありの入居者に出くわすことがあります。

障がいのある方の他、高齢者、外国人、ペットの多頭飼育者、元受刑者など、一般的な入居者とは異なる層を受け入れることは、社会的意義のある取り組みです。

さらに、こうしたワケありの入居者を受け入れることで、利回りが向上するケースは多くあります。

しかし、たとえ高利回りにならなかったとしても、一般的な入居者を受け入れるだけでも、賃貸業は非常に社会的意義な価値がある事業だと思います。

一般の方が、仕事から疲れて帰ってきて、ほっと一息つける場所。

家族と団らんできる生活の場。

子供が誕生し、成長していく場所。

恋人や友人と思い出を作る場所。

改めて、社会貢献性の高い賃貸業に関われてよかったなと思えた契約業務でした。

まとめ:
収益性や儲けはもちろん大事。
でもその根底には、賃貸業が社会インフラの一つを担っていることも忘れずにいよう。

今回は、契約時に再認識した、賃貸業の社会的意義についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。