新築戸建の価格下落とファミリー賃貸物件 の賑わいの関係性
あるデータによると、供給される新築戸建の価格が3か月連続で下落しているようです(東京・埼玉・千葉で下落、神奈川は横ばい)。
一方、新築分譲マンション価格は相変わらずの上昇中。
区分マンションについては、投資目的での購入があるため、まだ価格が下がっていないというのは分かります。
実需層が買えなくても、投資家が購入してしまいますものね。
しかし、新築の戸建は投資目的にはなりにくく、購入するのは実需層がメインです。
住宅ローンを使っての購入にもなるので、一定の価格水準を超えると売れなくなってしまうのも仕方ありません。
データ的には悲観的なものにも思いますが、一方では、ファミリー向け賃貸物件に追い風がきていると考えることもできそうです。
実はこの1か月ほどで、私が所有するファミリー向け物件も2つ空いたのですが、ともに短期間でまた家賃をUPした上で成約しました。
キャンセルやキープ申込のオンパレードに遭った、と本コラムでも紹介した案件です。
先日のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10614
わりと競争力のある物件だとは思っていましたが、それにしてもいつも以上に申込が殺到し、何か異常さすら感じていたのです。
それが今回のデータを見て、まさにデータとつながっているのでは?と思ってしまった次第です。
もしかすると戸建を買いたいと思っていたけれど、価格が高くなりすぎているのでいったん購入は見送り、しばらく賃貸住宅で過ごそう、という層が増えているのではないかと感じます。
たまたまかもしれませんが、この2つの物件は共にテラスハウスで戸建て風な造りをしています。
新婚さんとファミリーが入ってきたので、まさに新築の戸建住宅を買いそうな入居者層になります。
いったんこれで満室に戻りましたが、年が明けるといよいよ不動産業界の繁忙期に突入です。
でも、今回は「ファミリー向け賃貸」には空きが出ても大丈夫、むしろ賃料アップさせていけるのでは?という感覚があって、今から楽しみにしています。
もちろん工夫は必要なので、分譲戸建に負けない、賃貸でも十分に快適な生活が送れます、というメッセージがうまく伝わるようにステージングなどは行なっていきます。
まだ退去連絡はきていませんが、これから退去連絡がきたら、その次の入居募集を楽しみにしたいところです。
いつも年末に入る前は年明けの引越しシーズンを思って少し憂鬱になるのですが、今年はちょっと違った心持ちで年末年始を迎えられそうです!
まとめ:
分譲戸建に負けないファミリー向け賃貸を供給できれば、満室・家賃UPが狙いやすい時代がきています。
今回は新築戸建の価格下落とファミリー向け賃貸物件の相関関係についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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