空室率58%からのワケあり入居の受け入れ
2021.07.01
「何でこんなときに・・・。」思わず本音がでてしまいました。
所有物件の一つで、仕事都合での退去が2件重なっていたのですが、そこへさらに2件、退去連絡がきたのでした。
1件は仕事がなくなったので実家に帰るという方、もう1件は、収入が減ったのでもっと賃料の安い物件に転居するという方で、どちらも仕方ないなという感じです。
全7戸の物件なので空室率が58%になってしまい、これは非常にマズい状況です。
さらにこの物件、実は非常に物件力が弱く、
- 何より古い・・・
- 線路沿いにあって、電車の音が非常にうるさい・・・
- 近隣に魅力的な商業施設がない・・・
というもので、空室率が50%を超えるのが分かった瞬間、死を覚悟しました(><)
この物件に限らず、退去の連絡が来ると、「早目に決めないと、万が一、次の退去連絡がきて空室が重なってしまうと嫌だな・・・。」と考えてしまうのですが、今回はその「万が一」が見事に重なってしまったというわけです。
そこで、もう一度、「この物件のウリは何だろうか?」と考えてみたのですが、まあ単に古い物件で、ご多分に漏れずウリなんて本当に何もないのです。
でも、当たり前のことながら何もしないと何も変わらないので、改めて、
- ペット多頭飼い、大型犬・猫OK!
- 楽器可!
- 赤ちゃん可!
を打ち出してみることにしました。
この物件は線路沿いにあるので、絶えず電車の音や振動の影響をモロに受けます。
明らかにデメリットなのですが、それを逆手(?)に取り、賃貸では一般的にNGと言われる層に対して、逆に歓迎するというメッセージを出してみたのでした。
ペット可はよくありますが、複数頭飼える、というのはまだまだ多くはありません。
楽器可は、爆音のでる管楽器は防音設備があるわけではないので無理ですが、消音装置を使える楽器やフォークギターなどなら、常識の範囲内での演奏に限る、ということで迎え入れられます。
赤ちゃん可というのは、最近多いワケありのシングルマザー・ファザーでも大丈夫、というメッセージです。
一般的にどれも賃貸業界では歓迎されない属性ですが、物件自体が線路沿いというワケありなので、だったらお互いに認め合って入居しましょうよ、ということで、Win-Winの関係になれると考えました。
その効果がでたのかどうか分かりませんが、内見が続々と入ってきました。
- 音楽家(海外でプロとして働いていたが、帰国後は派遣勤め、音楽は続けたい。)
- ワンちゃんを既に飼っているが、もう一匹、今度は大型犬を飼いたい、という医療従事者。
- 一歳の赤ん坊を抱えたシングルマザー。
など、本当にワケありの方ばかりですが、このうち2組が無事に入居されることになったのでした。
もちろん、ワケあり入居者を受け入れるからには、入居後のトラブルが心配になるところですが、トラブルは一定数発生するものとあらかじめ想定しています。
私には空室率58%の状態の方が耐えられないため、このリスクを受け入れようと思いました。
今回は、たまたま申込みが2件入ってきてくれましたが、まだ2室の空きがあります。
8月までには、何とかもう1室決めたいです~。
まとめ:
物件のウリがなければ、無理矢理にでも作ってしまう。
最後は言った者勝ち!
今回は、入居募集の切り口についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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