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「家」や「お墓」の問題は難しい・・・

2024.08.22

実家に帰省してきました。

前回のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10399

千葉から和歌山・兵庫と約1,300キロの移動でしたが、それほど大きな渋滞にもあわず、体力的にだいぶ楽な帰省でした。

しかし、精神的にはかなりキツい帰省になってしまい、正直今も考え込んでいます。

問題は私の兵庫の実家で発生しました。

兄弟やその子供たちが一堂に会して食事をし、それが終わってからの出来事でした。

弟だけが残って、二人で飲んでいたのですが、その時、「それでお兄ちゃん、いつ帰ってくるん?お父さんはもうカラダがもたんって言ってて、そろそろ約束守ってあげた方がええんとちゃうか。」と言ってきたのです。

私「約束って何のこと?」

弟「就職して10年したら仕事辞めて実家に帰って農業するっていう約束やろ?

私「そんな約束したことないんやけど・・・。」

弟「そうなん?お父さん、酔ったら俺にいっつもその話してくるから、俺もいつ帰ってくるんかなて思ってたけど、それやったら行き違いがあり過ぎる話でどうしようもないね。」

その後、父親も合流してきて、単刀直入にそのことを聞いてみたところ、

「もう自分も、あと数年、まあ2~3年しかカラダがもたんわ。お前がどう思ってるか分らんけど、東京で仕事するって送り出したとき、しばらくして帰ってきて家の農業するっていう約束をお互いにしたと俺は解釈してる。お前がどう考えてるか分からんけど、自分もお母さん(母)も老いていって、カラダが動かんなる。もう数年の話や。家だけやなく、お墓の維持の問題もある。どうするかは勝手やけど、それだけは分かっといてほしい。

とのことでした。

もっと細かい話もいろいろあって、それは省きますが、この手の話は田舎では珍しくありません。

何も収入源がない中で実家に帰ってしまうと、農業だけ、しかも赤字経営となると、単に貧しくなってしまいます。

そんな場合にも備えて、ある程度、賃貸収入だけでも生活できる基盤は整えてきたつもりです。

しかし、いざこのような問題に直面すると考え込んでしまいますね。

結局、父親のスタンスは、家も農業も、また、お墓や相続の問題も、「自分たちの問題ではなく次世代の問題だ。」なんですね。

別に強制するつもりもないけど、相続の責任は子供の私たちにあるというもので、何だかおかしいなと感じてしまいます。

両親の思いや生活ももちろん大事だけど、私たち家族の生活や気持ちはなおざりにされてもいいのか?と憤ってもしまいます。

一方、これと対照的なのが、妻の和歌山の実家の両親のスタンス。

義父は来るべき相続に備えて、法人化したり、アパートの売却、現金化を考え、ローンの整理などをしています。

また、義母は子供たちに迷惑をかけないようにするにはと考え、「墓じまい」などを調べ始めています。

「相続の責任は自分たち世代にある。」という考え方なのですね。

でも、この和歌山の実家のような考え方は、おそらく珍しい部類に入ってしまい、私の兵庫の実家のような考え方が 大半の考え方なのかなとも思っています。

お金の問題を家族で話し合うことはもちろん大事なのですが、「家」や「お墓」のあり方も含めて考えることが必要だと改めて今回の帰省では痛感しました。

何らすぐに答えの出せる問題ではないのですが、人生について、深く考えさせられたお盆休みになってしまいました。

重い問題ですが、時間をかけて考えていきたいと思います。

まとめ:
夏休みや帰省での家族の時間を利用して、仕事やお金の話をしてみよう!

今回は、帰省中の家族との会話について、思っていることをお話ししました。

何かの参考にしていただければ幸いです。