PAGE TOP

繁忙期の退去立会は、念には念を入れること

2024.02.22

今週末、退去がでます。

昨年末で空室が全部決まっていたので、この繁忙期は例年になくゆったりしていました。

なのでこれが今年初めての入居募集になるわけですが、3月末までに満室になるよう動きたいと思います。

この時期の退去立会は要注意です。

退去される入居者さんとは、退去日の2週間ほど前までに、立ち会い時間を調整しておきます。

しかし、それだけでは不十分で、入居者さんが日時を忘れていたり、勘違いしている可能性があります。

荷物の搬出が間に合わなくて、立ち会いができなくなることもあったりします。

また、あろうことか、立会業者さんが日程を勘違いしていたり、忘れていたりすることもあるので注意が必要です。

では、私たち大家に何ができるのかですが、これはもう念には念を入れて、リマインドの電話やメールをしておくことぐらいしかできません。

とはいえ、このリマインドによって致命的なダメージを防げることがあるので、特にこの繁忙期にはマストな仕事の一つだと思っています。

この時期、原状回復業者さん、クリーニング業者さん、クロス業者さんなどは、結構タイトなスケジュールで動いています。

退去立会日を勘違いしていて、原状回復工事に入る日程が1日でもズレてしまうと、工事完了が1~2週間、場合によっては1か月も遅れてしまうことも珍しくありません。

「えっ、〇〇日に工事入れないの?だったら、先にあっちの現場優先してしまうね。」という職人さんも当然でてきてしまうからです。

ですので、スケジュール通りに退去立会を完了させられるかどうかが、大家さん・管理会社の腕の見せ所となります。

また、退去立会で大切なことは、貸主・借主負担区分をいかに早く決められるかどうかです。

私の物件の場合、よほど入居者さんが建具を壊したり、床を傷つけたりしない限り、それほど負担なしで退去してもらっています。

しかし実際のところ、入居時にクリーニング代として前払いでいただいている金額では、原状回復工事費がおさまらないことがほとんどです。

それでも負担割合でずるずると揉めてリフォームに取り掛かれないという事態は防ぎたいと考えています。

そのため、できるだけクロス張り替えなどもせずに、コストをおさえて工期も短縮できるクロス特殊洗浄でお願いしています。

正直、クロス張り替えというのは、原状回復業者さんの儲けの部分なので、はじめはクロス特殊洗浄をお願いすると嫌がられていたのですが、今は工期短縮のためと理解してもらっています。

その他、繁忙期に原状回復工事を発注する際は、少し割高だと思ったり、必要なさそうと思うものでも、ある程度スルーでどんどん進めてもらうようにしています。

「ちょっとそれは現場を確認してから発注するかどうかを決めます。」などとしてしまうと、原状回復工事が遅れ、さらに入居も遅れてしまい、結局、機会損失が大きくなってしまう可能性が高いからです。

ですので、平時とは違い、この時期は業者さんをある程度信じて任せるようにしています。

繁忙期もあと一か月ほどです。

満室にするため、一つ一つ抜かりなく入居募集を進めていきましょう!

まとめ:
繁忙期の退去立会や原状回復工事の発注は抜かりなく進める。
ちょっとした気の緩みが機会損失に直結してしまう!

今回は繁忙期の退去立会と入居募集についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。