万が一に備え、特殊清掃業者の連絡先を押さえておく
入居者が亡くなられてしまった物件の再生をスタートさせています。
前回のコラムはこちら⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=9641
今週は、遺族であるお父様や妹様が遺品をすべて回収・撤去してくれ、お部屋がすっかり空になりました。
それを受け、お部屋の原状回復をスタートさせます。
原状回復といっても、壁・天井ともにクロスを総張り替えして、最後に特殊清掃もいれます。
レスキュー隊や警察にまで登場させてしまった本件ですが、幸いなことに、お部屋にひどい臭いや汚損はありませんでした。
しかし、入居者の死、という現実があるため、対外的に「ここまでしっかり原状回復をしている!」「リニューアルさせた!」ことをアピールするためにも、消臭等の特殊清掃まで実施することにしました。
「特殊清掃」というワードで調べると、おどろおどろしい写真や業者さんのHPがたくさんで出てきます。
でも、私たち不動産投資家は、そんな業者さんの連絡先を最低でも一つぐらいは押さえておく必要があります。
今回の私のように入居者の死に直面した、いざという時に、スムーズに連絡をとれるようにしておくためです。
私の場合は、以前、ペット可のお部屋でひどい惨状だったのを原状回復させるために知り合った業者さんがいて、今回もこちらにお願いしました。
業者さんに事情を話すと、まず遺品や残置物のことを聞かれたのですが、そこは先回りして、遺族のみなさんに撤去してもらえることになっていると話すと、安心された模様でした。
それぐらい、死の現場というのは、まずは残置物の処理が大変ということなのでしょうね。
今回のお部屋の原状回復については、特殊清掃代も含め、全て、遺族のお父様にご負担いただけることになっています。
風評被害や家賃を下げないと次の入居が決まりにくいことから、家賃○○ヶ月分の補償を求めるといったことも場合によっては可能なのかもしれませんが、今回は一切するつもりはありません。
お父様をはじめ、妹様も、一生懸命に遺品撤去に協力してくださり、また、密に連絡もとってくれ、お互いに事後整理に関し、前向きに進んでいこうという気持ちで一丸となれています。
これも何かのご縁と思いますので、変にお金のことで後を引かせたくないのです。
また、過去の判例をみても、原状回復工事以上のお金を請求して、裁判で敗訴しているものも多いですしね。
正直、入居者の死という現実を突きつけられ、気分的には明るくなれません。
でも、一歩ずつ、前向きにやるべきことを淡々とこなしていきたいと思っています。
繁忙期も終盤戦です。
その他の空室も埋めて、明るい春を迎えられるようにラストスパートで頑張ります!
まとめ:
万が一に備えて、特殊清掃業者の連絡先は押さえておこう。
今回は、入居者の死とその後の原状回復等についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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