悪意の入居申込みで、ドタキャン喰らわされる・・・
腹立たしい、非常に腹立たし過ぎて、はらわたが煮えくりかえります。
入居申込みが入り、そのまま契約することになったのですが、その契約のまさにその瞬間にドタキャンが発生しました。
その物件は、前々回のコラムで畳のセルフ発注で失敗したと紹介したお部屋です。
その後、無事にリフォームが完了し、自分自身の手で広角レンズを使って写真撮影をしていました。
するとその日のうちに申込みが入り、そのままとんとん拍子に話が進み、契約するということになりました。
やっぱり自分の時間を使い、愛着を持って行動していると、申込みを引き寄せられるんだなーと自己陶酔していました。
しかし、その後、交渉がちょこちょこ入ってきました。
フリーレントや家賃、敷金・礼金の交渉など、どうも申込みを入れてくれている不動産会社の営業マンからの交渉というより、申込者さんが交渉してくる模様。
ある程度受け入れてあげながら、事によっては、ちょっとそれは無理ですね、などと押し返しながらも契約するところまできていました。
不動産会社に訪問する時間がないので、IT重説(Webを利用して、重要事項説明を疑似対面で行うこと)を用いて契約を行う、と営業マンから事前連絡を受けていたのですが、ここでトラブルが発生します。
さあ、今から重要事項説明をはじめますというところで、申込者が「はぁ、仲介手数料なんて、びた一文払うつもりないんだけど。」ということを言い出したらしく、慌てて営業マンが私に電話をくれました。
「谷本さんには、契約までいろいろ交渉を受け入れたり、骨を折っていただいたのですが、この方、断った方がいいように思います。もちろん、仲介手数料の問題は谷本さんからも費用をいただけるので何とでもなるのですが、この方、受け入れたら、あとあとクレーマーになる気配がプンプンします。ただ、勝手に断ってしまうことはできませんので、一報いれました。」という連絡でした。
これを受け、そのままお断りしてください、と返したのでした。
私も物件を買ったりする際は、当然、交渉をします。
しかし、やってはいけない道義というものは最低限わきまえているつもりです。
今回のように、契約締結のまさにその瞬間に関係者の気持ちを踏みにじる行為は、人として絶対にNGです。
もちろん、事前に契約にかかるお金の話を聞いていなかった、というのならまだ分かります。
しかし今回のケースでは、申込者の悪意が交渉の途中段階でも、ちょこちょこでてきていました。
お断りすると、その営業マンも安心したようで、「絶対にいい人見つけて、紹介しますからね、待っててくださいね!」と逆に嬉しそうに応対してくれたので、頼もしく感じました。
空室と家賃収入のことだけ考えれば、多少は目をつぶって、嫌な方でも受け入れることも必要かもしれません。
しかし、時には断る勇気も必要だと考えています。
そうすることで、関係する各種業者さんをより、味方につけることもできますものね。
不動産業界で働く方の多くは、気持ちで動きます。
気持ちで動いてくれる方々には、やっぱりこちらも心意気を見せる必要があります。
今回の物件、いい入居者さんに選んでもらえるよう、空室対策を頑張りますっ!
まとめ:
目の前の家賃を蹴ってでも、時には断ることも必要。
今回は入居契約直前のキャンセルについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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