PAGE TOP

借換え交渉成立、保証料の取戻し!?

2017.02.23

やりました~!

このコラムで何度かお話ししていた例の借換え交渉、無事にまとまりました!

今回、助け舟を出してくれたのは、某地銀。信用金庫からの借換えです。

借換えの目的というと、通常は金利を安くすることです。しかし、これは初告白になるのですが、今回の借換交渉の目的は、まったく別のところにありました。

何が目的だったかというと、それは、「保証料の取戻し」です。

金融機関は、通常、各銀行で規定された範囲内の条件でしか融資してくれません。例えば、築年数の古いものに対しての借入期間は、「法定耐用年数 - 築年数」に制限される、といったものですね。また、「再建築不可物件には基本的に融資しない」といったものもひとつです。

ところが、なかなかせこいもので、「第三者が保証してくれるんだったら、規定外のものでも融資してあげてもいいですよ~」となる場合があります。

以前、某有名地銀の営業マンと打合せしていた際、「ウチはけっこう審査が厳しい銀行だと思います。でも、保証協会の保証がつけば話は別です。極端な話、再建築不可物件でも融資します・・・。」と言われたことがあります。

さすがに、再建築不可物件は無理ではないかとそのとき思いましたが、物件購入にもこの保証の仕組みが使えるということが、当時の私には新鮮でした。

保証協会付き融資は、金融機関との取引を始める際のドアノック商品という認識が私の中にあったためです。

少額の融資を受ける際に、「まずは保証協会付き融資からはじめてみませんか?」となるようなケースが通常です。

保証をしてくれる対価として保証料が発生してしまうのですが、アタックする銀行との取引を開始するための、いわば必要経費と私は考えています。

この保証料、保証の対象となる融資の借入期間が長くなったり金額が大きくなると、それに応じて高くなります。ですので、通常は少額で、期間も短いリフォーム資金融資などにこの保証を使うケースが大半です。

しかし、私は数年前に、諸事情からこの保証協会付融資を物件購入時に使っていました。リフォーム資金のような少額融資ではなく、物件購入自体の融資への保証ですので、保証料もそれなりです。無事に物件を取得できたのはよかったのですが、この保証料がずっと頭の隅に残っていました。

ですので、ことある毎に、保証協会付融資をしてくれた信金さんに、「何とかこの保証料を取り戻したい。」という話をもちかけました。

しかし、結果は、「仕組み的に保証をはずして保証料を返金するのは不可能です。でも、そこまでおっしゃるのなら、返金保証料に相当するような金利引き下げを行いましょう。」ということで、金利の見直しが得られるのみにとどまっていたのです。

そんな経緯の中、残債もだいぶ減ってきたタイミングで相談した某地銀さんが、借換えに応じてくれることになりました。

保証の対象になっていた借入を繰上返済してしまえば、未経過期間分の保証料が返金されます。

地銀の営業マンには、「別に、事前に信金さんに連絡しなくても、決済当日に当行から入金しますので、話をするのはそれからで十分ですよ。また、金融機関にとっては日常茶飯事のことなので、義理を感じる必要はありません。」と言われたのですが、何だかいきなり返済してしまうというのは、気持ち的に引っかかりがあります。

それで、信金の担当者に借換えを決めた話を正直に伝えたのでした。

すると、借換えに危機感を感じた担当者は、すぐに支店長や本部とかけあい、いわば自殺行為ではないかとも思えるような金利提示をしてきました。

今の私にとっては夢のような金利です。

さらに、一時は不可能と言い切っていた、保証料の返金も可能とまで言ってきたのです。「融資を他行に奪われてしまうぐらいなら・・・」という一心ですよね。

でも私、もちろん、損得勘定だけでいえばその条件をのんだ方がかなり得になるのは分かっていたのですが、その場で気持ちは変わらないと伝えました。

先日、支店長さんからも訪問を受け、何度も翻意を促されたのですが、丁重にお断りしました。

「もっと早くにそのような提案をしてくれていれば・・・」と思わなくもありませんが、今回助けてくれた地銀さんと、新たなスタートを切りたいと思っています!

まとめ:
借換え交渉。経営にプラスになるのであれば、果敢に挑戦しよう!

今回は、銀行との借り換え交渉についてお話ししました。

何かの参考にしていただけましたら幸いです。