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「これで、しばらく落ち着ける。」満室になった今こそ、家族に残す準備を

2026.10.01

空室だった物件の申込みが無事に成約となりました。

これで、久しぶりの全戸満室です。

しかも今のところ、退去の連絡も来ていません。

「これで、しばらく落ち着けるかな。」と、ホッとしています。

賃貸経営を20年続けていますが、こういう瞬間はそうそうありません。

いつもどこかの物件で空室対策をしていますし、ようやく決まったと思ったら別の物件で退去予定が入ったりするものです。

満室で次の退去予定もない。

これは本当にありがたいことです。

ただ、ほっとした今だからこそ進めておきたいことがあります。

それが家族への承継です。

遺言の作成も含めて毎年少しずつ取り組んできましたが、これをもう少し進めたいと思っています。

以前のコラムでは、「相続の話はパスワードの管理のような身近な話題から始めてみてはどうか」とお伝えしました。

以前のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=11583

一度で全部決めようとせず、小さな話を重ねていく。

今回はそれに加えて、所有する物件や借入の情報を家族に分かりやすく残すことも進めたいのです。

というのも、情報そのものは手元にあるのですが、家族にとっては分かりにくいものだったからです。

自分は普段から見ているので分かります。

でも、物件や借入の資料を突然渡された家族が同じように理解できるとは限りませんよね。

・どの物件に、どの借入があるのか
・毎月、いくら返済しているのか

家賃が入ってきても、そこから返済や経費が出ていくわけですから、単に物件の一覧があるだけでは経営の全体像は見えてこないのです。

「資料を残すこと」と「家族が分かる形にすること」は、似ているようで少し違うのだと思います。

そこで今、役立っているのがAIです。

最近は、AIを使って所有物件や借入の記録をつけるのが楽しくて仕方ありません。

昔流行った「たまごっち」を育てているような感覚でしょうか。

情報を加えるたびに、自分の不動産投資の記録が少しずつ育っていく。

これがたまらなく楽しいのです(^^

例えば、「借入の返済にどのくらい余裕があるのか」「自己資本がどの程度あるのか」といった経営の数字を見たい時に、すぐ表示してもらえます。

金利が上がり毎月の返済額が変わった時も、新しい明細を読み込ませるだけで記録を更新できるので、大変助かっています。

ただ、この記録を「自分が見るためだけのもの」で終わらせたくはありません。

家族にも伝わるように情報を整理してもらい、難しい数字も「何を表しているのか」が直感的に分かる言葉に変換してもらう。

そうすれば、今まで家族には分かりにくかった資料を「賃貸経営の状況が手に取るように分かるもの」にアップデートできるのではないかと考えています。

遺言の作成を進めることと、資産や借入の記録を分かりやすく整えること。

この両方に取り組んでおけば、家族に引き継ぐ準備も一歩ずつ具体的になっていくと思うのです。

もちろん、満室の時に考えておきたいことは承継だけではありません。

・次の大規模修繕を、いつ頃行なうのか
・物件の魅力を高めるために、どんな手を加えるのか
・そのためのお金を、どう準備するのか

借入の金利が上がり返済額が変わるなら、今後の資金計画も見直しておきたいところです。

どれも「今日中に終わらせなければならない」という話ではありません。

しかし、何年か先の賃貸経営を考えると決して放っておけないことばかりです。

普段、空室があればまずは入居を決めることで頭がいっぱいになります。

雨漏りや配管の漏水が起きれば、すぐに対応しなければなりません。

こうした対応は重要ですし、後回しにもできません。

ただ、目先の対応ばかりに追われていると先のことを考える余裕がなくなってしまいます。

「落ち着いたら、考えよう。」

その「落ち着いた時」が今なのだと思います。

だからこそ私は、今回の満室で生まれたゆとりを使って家族への承継や遺言の作成をもう一歩進めたいのです。

皆さんはいかがでしょうか。

今、空室でお悩みの方は、まずは入居を決めるために募集条件や物件の状態を見直すことに力を注ぐ。

そして満室になったら、ほっと一息ついた上で後回しにしていたことを一つ考えてみる。

修繕の予定でも、資金計画でも、家族への引き継ぎでも構いません。

全部を一度に片付ける必要はないと思います。

例えば、「所有物件と借入の一覧を家族が見て分かる形にしてみる」。

それだけでも、将来への準備は確実に一歩進みます。

満室になった喜びを、これからの安心にもつなげていきたいですね。

まとめ:
満室で余裕がある時こそ、緊急ではないけれど大切なことを考える時間に。
修繕や資金計画、家族への承継をできるところから進めておきましょう。

今回は、久しぶりの全戸満室をきっかけに、先の準備を進めることについてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。