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あと数秒、待てなかったのだろうか?ルールより大切なもの

2026.08.06

先日、私が運営しているグループホームで、新しく入所契約を結ぶ機会がありました。

いろいろとお話を伺うなかで、とても心に残るものがあったので共有したいと思います。

その方は知的障害があり、急かされたり慌てたりする場面が少し苦手なのだそうです。

ある日、市営バスに乗ろうとした時のこと。

乗車にもたついてしまい、乗り込むまでに少し時間がかかってしまいました。

すると「定刻だから」という理由で、そのままバスが発車してしまったことが何度かあったそうです。

このお話を聞いたとき、私は少し考えさせられました。

もちろん、バスには時刻表があり、定刻通りに運行することは重要な職務です。

運転手さんを責めるつもりはありませんし、ルール通りに仕事をされただけでしょう。

でもその一方で、「あと数秒待つ」という判断があっても良かったのではないか。

そう思わずにはいられませんでした。

ルールは、社会を円滑に動かすために存在します。

だからこそ守ることは大切です。

しかし、目の前に助けを必要としている人がいる時まで、機械のようにルールだけを優先する社会になってしまったら、どこか寂しさを感じます。

この出来事は、不動産投資や賃貸経営にもそのまま通じるのではないでしょうか。

例えば、契約書通りに対応することはもちろん重要です。

しかし、時には相手の事情に耳を傾け、一歩踏み込んで声をかけることで防げるトラブルもあります。

ルールだけでは決して築けない「信頼関係」が、そこにはあるはずです。

そして、人を思いやる行動は、巡り巡って自分自身に返ってくるものです。

席を譲る。

落ちているゴミを一つ拾う。

困っている人に声を掛ける。

どれも決して大きなことではありません。

けれど、こうした小さな思いやりを積み重ねていくと、自然と周りを見渡す「余裕」が生まれてきます。

すると、自分の物件を巡回した時にも、「あ、ここが少し汚れているな。」「この設備、そろそろ直した方がいいかな。」といった、小さな変化にも気付きやすくなる気がしています。

何より、人に親切にできると自分自身の心も穏やかになります。

ほんの少しのゆとりがあるだけで、一日をとても気持ちよく過ごせるようになります。

ルールを守ることは大切です。

でも時には、ルールという枠を超えて「人としてどう行動したいか」を優先する場面があっていい。

私は、そんな温かさのある社会であってほしいと思いました。

まとめ:
人への小さな思いやりは、巡り巡って自分に返ってきます。
その積み重ねが、仕事にも人生にもきっと良い影響を与えてくれるはずです。

今回は、ある方との出会いを通して感じたことをお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。