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「あと一週間、この家賃で・・・。」家賃を下げる日は先に決めておく

2026.09.24

「あと一週間、このままの家賃で募集を続けたい・・・。」

空室の募集をしていると、ついそんな気持ちになることはありませんか。

私もできれば家賃は上げたいですし、高く貸せるに越したことはありません。

先日、退去があった部屋で、元の家賃より4,000円高くして入居募集をしました。

共益費込みで99,000円だったところを103,000円に設定したのです。

正直なところ、「まずは高めの金額で試してみたい。」という欲がありました。

ただ、周辺の家賃相場と比べても、明らかに強気な設定だったと思います。

その条件で募集した期間は3週間ほど。

結果、入居は決まりませんでした。

そこで元の99,000円に戻したところ、わずか1週間ほどで申込みが入り、その後、契約になりました。

103,000円と99,000円。

差は4,000円ですが、共益費込みで10万円を超えたことも、決まりにくかった理由の一つかもしれません。

もちろん、それだけが理由だったかは分かりません。

ただ、金額を元に戻した途端、スムーズに申込みが入ったのは事実です。

今回、私があらかじめ決めていたのは「家賃を変更するタイミング」でした。

・退去からクリーニングが完了するまでは、4,000円アップの103,000円で募集する
・それまでに成約しなければ元の99,000円に戻す
・そこから2週間経っても成約しなければ、さらに4,000円下げて95,000円にする

このように「次にどう動くか」まで決めていました。

今回は99,000円に戻してから1週間ほどで申込みが入ったため、95,000円まで下げることなく済みました。

高めの家賃で試してみること自体は悪くありません。

大切なのは、「決まらなかった場合、いつまでその条件で続けるのか」を先に決めておくことです。

というのも、募集を始めてから値下げを検討しようとすると、どうしても欲が出るのですよね。

「あと一週間ぐらい、このままで・・・。」

「今は時期が悪いだけかもしれない。」

「あと2週間もすれば決まるのでは・・・。」

そう考えて判断をずるずると先延ばしにしてしまう。

そうやって決断を引き延ばした結果、「高い家賃のまま決まった」という経験は私はありません。

もちろん、待っていたら突然決まるラッキーパンチがゼロだとは思いません。

しかし、期待して待ち続けている間にも空室期間は延びていきます。

今回の「4,000円の差」で少し考えてみます。

毎月4,000円高く貸せれば、1年間で48,000円の収入増です。

これは非常にありがたい金額ですよね。

一方で、仮に高い家賃にこだわった結果、空室がもう1ヶ月長引いたとします。

もし99,000円で貸していれば得られていたはずの「1ヶ月分の家賃(99,000円)」を失うことになります。

その分を毎月4,000円の上乗せ分で取り戻そうとすると、約25ヶ月(2年以上)もかかる計算になります。

単純な試算ですが、こうして数値化してみると「1ヶ月の空室損失」がいかに大きいかが分かります。

もちろん、家賃を下げれば必ず決まるわけではありませんし、実際の収支は入居の時期や期間にもよります。

それでも「あと一週間だけ」と先延ばしにする前に、「その間に逃してしまう家賃収入」のことも考えておきたいのです。

家賃の高さばかりに気持ちが向くと、「今、入居が決まっていない」という目の前の事実から目をそらしてしまいがちです。

私自身、高く貸したい気持ちが痛いほど分かるからこそ、募集の結果が出る前に「ここまでに決まらなければ、この金額に変更する。」と決めておくことをおすすめします。

そうしておけば、毎回、自分の欲や期待と格闘しながら悩まずに済みます。

今回の「クリーニング完了まで」「その後2週間」という区切りは、あくまで私がこの部屋で設定した目安です。

どの物件でも同じ期間・金額にする必要はないと思います。

ただ、募集を始める際には、希望する家賃とセットで「次に条件を変える日」もあらかじめ決めておく。

今、空室でお悩みの方は、「このまま決まらなかったら、いつ、いくらに変更するか。」を一度具体的に考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ:
高い家賃で募集するなら、「決まらなかった時に下げる日」もセットで決めておく。
期待だけで判断を先延ばしにせず、空室リスクも含めたトータル収入で考える。

今回は、入居募集で家賃を見直すタイミングについてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。