入居前チェックでトラブル発生を未然に防ぐ
「まじかよー、勘弁してくださいよ・・・。」スタッフの心の声が聞こえてきそうでした。
賃貸借契約を締結・契約金の入金も完了し、週末に入居のお部屋があります。
そのため、入居の数日前には原状回復工事・クリーニングが完了していました。
しかし、スタッフが入居前チェックでお部屋を確認したところ、キッチン周りのクリーニングの仕上がりがイマイチの状況とのこと。
イマイチというよりも、一部分クリーニング忘れ、という方が正確かもしれません。
また、事前に指摘していた、扉の調整等も漏れていた模様。
入居前チェックというのは、文字通り、入居者さんが転居してくる前に、お住まいになられて不具合がないか、実際に生活できる状態になっているかを物件で確認することを言います。
あわせて、原状回復工事やクリーニングの仕上がり具合を確認する機会でもあります。
チェック項目は、依頼した工事内容はもちろんのこと、引っ越してきた入居者の立場に立ってドアを開けたり閉めたり、水が流れるか、照明が点灯するかなどを確認していきます。
「入居ごとにチェックするのって大変じゃない?そんなこと、リフォーム業者さんに任せておけばいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。
実際、毎回毎回チェックするのは非常に大変です。
たしかに、原状回復工事を担当してくれたリフォーム業者さんも完了確認をしてくれるので、それで足りるとも言えます。
しかしながら、ごくまれに今回のような仕上がり漏れが発生してしまうのですね。
新築でもリフォームでも、人の手が介するものには必ずミスが発生します。
もちろん、毎回100%確認できないこともあると思いますが、それでも入居前チェックする意味は大きいと言えます。
以前、残念ながら縁を切ってしまった原状回復工事業者さんがいました。
ある時、工事完了の連絡がきたので、抜き打ちで仕上がりチェックをしてみたところ、あろうことか、クリーニングがまるでされていないことがあったんですね。
その社長に連絡してみたものの現場をまるで把握していない様子で、これはダメだと見切りをつけました。
でも、反省したのは、日頃からこちらも完了確認をしていなかったことでした。
チェックされている、見られている意識がないので、その業者も手を抜きやすい状況であったのではないかと思ったのですね。
もちろん、いい業者さんであれば、こちらがチェックせずとも、自社内で確認・改善していく風土があるはずです。
しかし、そんないい業者さんであっても見落としやミスが発生する可能性はあります。
ですので、本当に「ダメ出し」するくらいの感じでチェックするのがちょうどよいのです。
まして、付き合い始めたばかりの業者さんなのだとしたら、リフォームの完了確認を兼ねた入居前チェックは必須と思います。
上から目線かもしれませんが、リフォーム業者さんを育てていく、そんな気持ちも大切なのではないかと考えます。
今回スタッフが発見したクリーニング漏れについては、即日に業者さんに来てもらい、入居ができる状態にすることができました。
このようなことがあると、その業者さんもしばらくは緊張感をもって仕事をしてくれると思います。
まとめ:
リフォームの完了確認や入居前チェックは手間だけど実施する価値あり!
今回は入居前チェックの大切さについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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