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何も言ってこない優良入居者こそ大切に

2023.09.21

雨漏りが発生した物件ですが、ようやく屋根の工事スケジュールが整い、施工がスタートしました。

以前のコラムはこちら⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=9906

台風の影響で、施工業者さんの予定が狂って1週間遅れてしまいましたが、まずは一安心です。

雨漏りが発生しているのが分かっている時に急なゲリラ豪雨などが発生すると、天気がほんと憎らしくなりますね。

このところ、天気の急変などが珍しくなくなってしまったので、常日頃から雨漏りには気を付けておきたいところです。

新築・築浅物件は大丈夫だと思いますが、築年数の古い物件は特に要注意です。

屋根や外壁以外で私が経験したのは、「ベランダ」からの水漏れ

古い物件だと、掃き出し窓の立ち上がり(バルコニー・ベランダの床から窓の下端までの高さ)が低いものがけっこうあります。

そういった物件で、ベランダの排水溝が枯葉やゴミで詰まっている時に、突然ゲリラ豪雨がやってきたらどうなるか・・・。

そう、ベランダがプール状態になってしまい、あっさりと窓回りから建物内へ漏水していくのでした。

もしそれが空室(空き家)で、長期間繰り返し発生していたら、どうでしょうか。

建物全体に水が回ってしまって、目も当てられないということになりかねません。

空室でないにしても、もし入居者さんが大家さんに気を遣う方で、
「壁にカビが生えているぐらいで大家さんに連絡するのは申し訳ない・・。」
「天井に水滴・シミがでてきてるけど、まあ古い建物だからそんなものかな・・・。」
というように考えてしまっていたとしたら、どうでしょうか。

今回の雨漏り対策の工事を行なっている物件の入居者さんは、まさしくそんな気遣いをされる方だったのでした。

その気遣いが仇となって、かなり大きな雨漏り被害になってしまいました。

これは、日頃からの私のコミュニケーション不足と言わざるを得ません。

もし、「気になることがあったら、遠慮なく言ってくださいね。」「ゲリラ豪雨が最近ひどいので、雨漏りのようなことが室内で発生したら、遠慮なく連絡ください。」「天井にシミができたり、壁にカビが生えたり、またクロスが剥がれてきだしたら、雨漏りかもしれません。」といったことを、何かのタイミングでお伝えしていたら、もっと早めに連絡をもらえたかもしれないと思うと、まさに後悔先に立たずという感じです。

運営している物件で、何かのトラブルで連絡をしてくるのは、1~2割ぐらいの方にすぎないのではと思います。

また、そんな1~2割の方に限って、ちょっとしたクレームっぽい連絡だったりします。

残りの何も言ってこない8割強の方からも家賃はいただいているのに、そんな何も言わない優良な入居者を放っておいていいはずはありませんよね。

今回の件ではこれを痛切に感じています。

雨漏りの補修費がかなりの金額になってしまいましたが、これを教訓に、もう一度入居者さんとのコミュニケーションの取り方を考えてみたいと思います!

まとめ:
何も言わず、黙って退去してしまう優良入居者も多いと心得よう。

今回は、入居者さんとコミュニケーションをとることの大切さについてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。