怪しい入居者からの申込み。満室になれどトラブル発生のリスクあり
2023.02.16
年が明けてから、運営しているシェアハウスで、立て続けに3件の退去がありました。
どれも勤務先の変更や海外への留学などで、仕方がないものばかりなのですが、さすがに入居率が6割を切ってしまい、危険な状態です(全7戸)。
ところが、ウソのような話なのですが、退去から程なくして、立て続けに3件の申込みが入り、実際に入居になりました。
しかし、どの申込みも怪しいものばかり。
- ジモティー(大家さんが不動産会社を介さずに入居募集できるサイト)からは、旦那さんからDVを受け、急遽住む家を探していた女性。
- ポータルサイトからは、奥さんと大喧嘩し、そのまま家を飛び出してきた男性(定職あり)。
- 別のポータルサイトからは、自営業を廃業し、運送業者に転職してきた男性(所持金ほぼなし、初期費用・家賃は分割払いの予定)。
それぞれ話を詳しく聞いてみるとちゃんとした理由があり、また家賃を払っていける客観的な根拠も示してくれたので、受け入れることにはしたのですが、まあ一般的な賃貸物件だと、全員NGになりそうです。
しかし、特に配偶者のDVから逃れるために住まいを提供することは、社会的意義も大きいと思うので、応援する意味も込めて迎え入れることにしました。
シェアとして運営している物件では、特に保証会社を利用せず、私の基準で入居審査をしています。
オシャレさをうたったり、また何かの趣味に特化したシェアなどではなく、低所得者層を対象にした安宿路線のため、入居審査の基準を高くしてしまうと、そもそも入居が全く進んでいかなくなるためです。
これまでもリスクを覚悟で、満室優先で運営してきました。
しかし最近、全国で多発している強盗事件や大家さんがターゲットにされた事件などが続いているので、少々怖くなってきています。
賃貸借契約書には、家主の住所が記載されてしまいます。
もしくは、重要事項説明書の所有者欄や土地・建物の全部事項証明書の記載事項にも、私たち家主の個人情報が満載です。
個人でなく、法人であったとしても、代表者住所が記載されていて、誰でも難なく取得が可能。
何でもかんでも個人情報が晒されてしまうので、何だかなという感じです。
私は全物件を自主管理しているので、特に個人情報がダダ漏れ状態になっています。
まだ管理を委託していれば、例えば、賃貸借契約書の貸主欄に、貸主代理 管理会社名とすることで、個人情報のカモフラージュができたりするので、これが管理委託の一つのメリットなのかなとも思いました。
自主管理か、管理委託かで迷われている大家さんも多いと思います。
費用的なことだけではなく、情報管理の側面もその選択の論点にしてみるのがいいように思いました。
さて、今のところは、今回の3人はトラブルなく入居してきています。
今後もトラブルがないことを祈っていますが、何か問題などが発生してきたら、また本コラムでも情報共有したいと思います。
まとめ:
あまり公開したくはない、個人情報。
管理会社とタッグを組みながら、うまく入居契約していくことも大事。
今回は、リスクのある入居者の迎え入れと個人情報の管理についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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