PAGE TOP

徒歩1分のご近所物件に「売り看板」が設置される

2023.05.25

近所の空き家に「売り看板」が設置されました。

自宅から徒歩1分ぐらいで、ホントに目と鼻の先。

だいぶ前から空き家になっていて、売却に出されているとは聞いていましたが、ようやく看板が設置された、という感じです。

ようやく、というのは、仲介会社から「売れる物件」ではないと見放されてしまい、「塩漬け物件」に格下げされたことがこの看板設置で分かるからです。

仲介手数料が稼げてナンボの営業マンは、できるだけ労力をかけずに、早く売却することを一番に考えています。

そうしないと、自分の給料が稼げないからです。

そのため、現地に看板を設置する前に売れてしまうのがいいと考えます。

しかし、売り主さんが売却価格にこだわりすぎて、あまりに高い価格設定だとどうしても売却できず、いやいや看板を設置することになってしまいます。

看板設置は営業マンにしてみれば、「こんな高い価格で売れることはないだろうけど、それでもラッキーパンチでカモが引っかかるかもしれないな。」「売り主にも、売却活動してるってアピールにもなるしな。」という程度のものです。

なので、現地売り看板を見かけたら、電話して担当者につなげてもらい、価格交渉したりすることもあります。

売り看板に書かれている番号の業者さんは、当たり前のことですが、物元の業者さんになります。

ですので、もし私がこの物件に買い付けを入れて成約すると、その業者さんは私からの仲介手数料だけでなく、売り主さんからの手数料も獲得できることになり、「おいしい」取り引きとなるわけです。

そのため手数料を多く稼ぎたい営業マンには、そのまま成約にまでもっていきたいモチベーションが働くため、価格交渉もききやすいことが多いです。

もちろん、

  • 冷やかしではなく本気で購入意思があり、
  • 現金の準備もしくはローンをつける自信があること

をうまく伝える必要があるのは、言うまでもありません。

しかし今回はいつもと違って、電話するのはまだ早いと思い、見送ることにしました。

事前にその仲介会社のHPをチェックした所、掲載されていた当該物件の価格があまりにも常軌を逸しているように思えたためです。

その価格というのが、自宅よりも土地面積が10坪以上小さいのに、自宅の建設費+土地代を超える数字だったのでした。

もちろん私自身、できるだけ土地を安く仕入れられるように努力していますし、また、土地形状も変形地なため、割安で購入できています。

建築費も、今のご時世に比べると3割以上は安かったのですが、それにしても異常に強気な価格設定だと感じました。

なので、今の段階では交渉する気も起きず、売れ残って価格がもう少し下がるのを待つことにしたというワケです。

売り看板≒塩漬け物件≒価格交渉しやすい物件と考えると、近所を歩いているのも楽しくなります。

実際、何度か現地の売り看板情報から物件を格安で仕入れられたことがありますが、一度このお得感を味わってしまうと、売り看板を見つけるとワクワクしてしまいます。

たかが売り看板、されど売り看板。

物件探しの選択肢の一つにしてみてくださいね。

まとめ:
「売り看板」で、物元の仲介業者に直接アクセスできる。
これも物件探しの一手法。

今回は、現地売り看板から物元の仲介会社に交渉する方法について、お伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。