誰にでも苦手なタイプってあると思いますが、私が苦手なのは「せこい人」です。

もっと言うと、細かくて嫌みな価格交渉をしてくるようなタイプ、これ、もう本当に最悪。

今回、再契約の時期にあたる入居者さんから、再契約の手数料の交渉があったのですが、まさに「せこい交渉」をしてこられる入居者さんでした。

所有している物件には、客付け力の強いものもあれば、極めて客付け力が弱いものもあります。

客付け力が強く、比較的、入居募集が楽な物件については再契約・更新料を設定しています。

今回、手数料の交渉をされたのは、客付け力の強い物件の方でした。

再契約時に手数料がもらえるのは正直嬉しいのですが、それが理由で再契約せずに、退去につながってしまうのは最悪です。

ただ、黙って減額だけを受け入れるのは悔しいので、こんな時は交換条件を出します。

今回で言うと、例えば再契約料を減額する代わりに、2年間以上の入居を約束してもらうとか、また、短期解約違約金を設定したりします。

また、一括で支払うのが難しいのであれば、分割払いを提示したりもします。

過去に先輩大家さんが、更新料ではなく毎月の家賃を数千円アップさせることで、以後、更新時には一切お金がかからなくなる、というやり方を告知したところ、その物件の入居者さんにかなりヒットしたという話を聞いたことがあります。

あとは、再契約・更新をするたびに、はじめは1ヶ月分、次は半月分、またその次は0.25ヶ月分というように段階的に減額していく方法もありますよね。

今回の「せこい」入居者さんですが、発する言葉にもせこさが満載です。

「分割払いしたら、割高になるの？」

「分割払いにして途中で解約してもいいの？」

「違約金設定するなんて、おかしいよね？」

「だいたい前に住んでた物件、更新料なんてなかったよ。」

「分割払いできるなんて、契約書のどこに書いてあるのさ？」

などなど感じの悪いその物言いに、内心、あまり継続してお住まいいただきたくないなと思ってしまいました。

なので、今回はきっぱりと「では、他の物件をお探しいただいた方がいいかもしれません。再契約料も賃料の一部と考えて賃貸経営をしています。また、共用部をはじめ、入居者様の住環境の改善のために活用しているつもりです。」と最後はお伝えしました。

おそらく、今回の方は退去されていってしまうと思います。

経験上、こういう方に限って、お部屋を荒く使っていたりしていることが多いので、そういう意味でも、早目に退去いただくのがいいのかもしれないとも考えました。

退去になるのは残念ですが、でも、「次は絶対もっといい方に入居してもらおう！」と逆に奮い立たせてくれた一件でした。

夏場の入居募集になってしまうかもしれませんが、がんばります～。

まとめ：
再契約・更新料の設定方法をいろいろ工夫してみよう。

今回は、更新・再契約に絡む入居者様との交渉事についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。