小技を組み合わせた頭金の作り方
2024.02.15
最近、仲介案件にいくつか携わっていますが、つくづく、融資環境が厳しいなと感じます。
もちろん、物件のスペックや申込者の属性によって融資額等の条件は変わります。
それにしても金融機関からは平気で、「頭金30%が必要になります。」と言われてしまいます。
しかし、例えば物件価格1億円で頭金が30%とすると、3000万円もの自己資金が必要になります。
購入に関する諸経費が物件価格の約7%だとすれば、別途700万円もの資金が必要になり、この物件を購入するためには約4000万円もの自己資金が必要になる計算です。
物件価格が5000万円であれば、約2000万円もの自己資金が必要ということです。
確かに、空室やリフォームコストを考えると、「どんな物件でも、なんでもかんでもフルローンで購入するのは、レバレッジをかけすぎるのでよくない!」という見方はあるものの、物件購入時の頭金は、個人的な気持ちでいえば、せめて20%には抑えておきたいところです。
嘆いていても仕方がないので、こんな融資環境の時にどうすればいいかを前向きに考えてみると、
- 日頃から自己資金の温存に努める(リフォーム費用などでも、小口資金の融資を受けて現金を使わない)。
- 設備資金ではなく、運転資金として借りられるチャンスがあれば借りておく。
- 保証協会を利用した融資を受ける。
というのは一つの方法になるのではないかと思っています。
少し前のコラムで、「不動産・スポーツジム連動投資法」についてお話ししました。
以前のコラムはこちら⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10100
この時に利用した融資でもやはり30%以上の頭金を求められましたが、上記の方法によってプールできた資金を使うことで、何とか案件を進めることができました。
また、連帯保証人の代わりになってくれる保証協会を利用した融資を受けたのですが、責任「共有」型(銀行も一定の責任を負うもの)とすることで、保証料を抑えながらも事業融資を受けることができ、銀行との関係も一段、深めることができました。
もちろん、この他、
- 銀行が融資しやすい物件(高積算・高利回り)を探す。
- 融資に対して積極的な銀行に案件を持ち込む。
というのは日々の活動として重要とは思います。
さて、確定申告の時期です。
このタイミングは、金融機関との関係作りに最適と思います。
申告書ができあがったら、求められる前にこちらから持ち込んで、積極的に金融機関にアプローチしていきましょう!
まとめ:
融資環境が厳しい時期だからこそ、自己資金の温存や運転資金の借入れ、保証協会など、使えるものはフル活用していこう!
今回は小技を使った頭金の作り方についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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