融資失敗・・・でも、ただでは転ばない!
2021.05.13
前回のコラムでお話しした、日本政策金融公庫の融資審査ですが、結果がきました。
予想どおり、「残念ながら今回はご支援できないことになりました・・・。」とのこと。
前回のコラムはこちら⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=8071
自己資金のエビデンスをあれだけないがしろにしていたので、物件の築年数しか考慮しない担当者だとはわかっていました。
ある程度予想をしていたことだけに、「まあ、そんなこともあるわな」という気持ちです。
ただ、期待して待って頂いていた売主様に申し訳ないので、ありのまま状況を報告するとともに、久しぶりに自分の気持ちをストレートに伝えてみました。
- 残念ながら融資は通らず、NGだった。
- 金融機関が融資を見送った大きな理由として、築年数があげられる。
- おそらく他の買主が融資審査しても、同じ結果になる可能性が高いと思われる。
- しかし、このまま話をご破算にして、この老朽化した古家をそのまま放置しておくのは、社会的にもマイナスだし、売主様にとっても何もメリットがない。
- なので、融資は使えないが全額を自己資金で現金決済するので、この金額で譲ってほしい。
と話してみたところ、私の言い値で譲ってもらえることになりました。
不動産売買では、感情論・根性論が通用することなどまずありません。
しかし稀に、本当にごく稀に、今回のような奇跡的なことが起こったりするのが不動産の面白いところだと思っています。
もう理屈じゃないですよね、こういうのって。
実は今回に限らず、不動産投資の駆け出しのときも、同じような交渉で物件を取得したことがありました。
確か、融資はおりたのですが、肝心の金額が伸びず、どうお金をかき集めても200万円ほど足りない、という状況でした。
今から思うと恥ずかしい限りですが、売主さんに、「お金をかき集めても、やはり、どうしても200万円足りません。来月の給料を前借りすることも考えましたが、それでもまだ足りません。でも、この不動産が欲しいです。」と無茶苦茶な交渉をしたところ、
その売主さんはぷっと吹き出しながら、「給料の前借りか、それでも足りなかったら仕方ないよね。いいよ、そしたらこの金額にしてあげよう。ただし、この預かり敷金は放棄してね。」と、私の無理な減額交渉を受け入れてくれたのでした。
不動産取引は相対取引です。
一つ一つが固有の取引のため、その時々で関わる関係者が異なります。
もし、何かの要因で取引が進まない可能性がでてきても、最後まであがいてみましょう。
100回に1回でも、幸運が起こればそれでいいですものね。(^^
まとめ:
諦めずに最後まであがいてみること。
意外なところから話が進むこともある!
今回は、融資の獲得失敗談とその後の価格交渉例についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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