先手を打って、家賃の減額交渉に備えよう!
先日、オフィスで仕事をしていると、スタッフからこんな会話が聞こえてきました。
「今住んでるお部屋の家賃っていくらぐらい?」
「9万円ぐらい。」
「けっこう高いですね。」
「ううん、これでも結構下がったんですよ。」
「Aさんって、どんな感じで家賃の値下げ交渉するの?」
「毎回の更新のタイミングで、『今、入居募集されている他のお部屋の賃料を見てみたのですが、同じ間取りなのにウチの部屋と比べるとかなり安いですよね。』って話して、更新ごとに家賃を下げてもらってるの。」
Aさんは、かなり長くそのお部屋に住んでいるようですが、そのマンションは全体的にかなり家賃が下がってきているようです。
物件を買う時に、レントロール(賃料明細)を取り寄せますよね。
この時、お部屋によってかなり賃料のバラツキが見られたのなら、要注意。
さらに賃料相場を調べてみて、その物件のレントロールの下限が相場になっているのだとしたら、危険です。
そう、今回のAさんのケースのように、どの居室の家賃も近い将来、相場賃料やレントロールの下限の賃料水準にまで下がっていくことを意味するからです。
これは何も物件を買うときだけに限った話ではありません。
すでに所有している物件でも、多少なりとも賃料水準にばらつきがあるはずです。
もちろん、入居者さんから「なぜ、隣の部屋の方が安いの?こっちも同じぐらいの家賃にしてよ!」と言われたときに、賃料差の明確な根拠を示せれば、問題ありません。
リフォームの程度(設備・間取り)や居室面積の違い、また初期費用の差など客観的な根拠を示せればいいだけのことです(もちろん、入居者の感情的な言い分は汲み取ってあげなければいけませんが)。
しかし、明確な回答ができないのだとしたら今回のスタッフAさんの交渉のように、賃料を安い部屋の金額まで下げてあげなければいけないでしょう。
そうしなければ、当然、「じゃあ、退去します。」と言われるのがオチですものね。
もしくは、高い家賃水準をキープしたい、というのであれば、それに見合う価値を提供しなければダメです。
例えば、設備を入れ替えてあげるだとか、エアコンを新品に取り換えてあげるといったようなものから、更新料を無料にしてあげたり、ハウスクリーニングをサービスしてあげるといったことが考えられます。
また、入居者から言われてからそのようなサービスをしたり、家賃を値下げするのではなく、先手を打って、サービス提供・家賃変更をしてあげると、入居満足度が飛躍的に高まります。
何でもそうですが、後手に回るよりは先手必勝です。
もし、これから購入予定の物件やすでに所有している物件で賃料にバラツキがあるなら、一度、何をすれば入居者を満足させることができるか?を考えてみていただきたいと思います!
まとめ:
賃料のバラツキを放置せず、先手必勝で入居満足度UPにつなげよう!
今回は、スタッフの家賃値下げ交渉にみた、入居満足度のUP方法をお伝えいたしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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