PAGE TOP

賃貸経営、「譲るが勝ち」が往々にしてある!?

2018.01.25

昨年に仕込んだ土地の近隣挨拶がようやく終わりました。

境界確定した上で購入した土地ですが、先に周囲のブロック・フェンス工事を実施することになっていて、そのための説明を兼ねて、挨拶周りしていたのです。

土地の境界確定や、ブロック工事をこれまで何度も経験してきましたが、この時ほどその接する方の人となりが分かる機会はそうそうありません。

境界の確定でたった1センチずれるかどうかで、10年間以上も裁判を続けている地主さんがいます。

弁護士費用にどれだけ莫大なお金をかけているのか、怖くなります。

また、ブロックを、境界線上に置くのか、どちらかの敷地の中に入れるのかで、工事がストップしてしまうケースもあります。

どちらも本当に些細なことです。

結局、お互いどちらかが譲るしかないのですが、それができないと、モメにもめるだけになってしまいます。

物件を入手して、このような境界問題が発生したとき、私は、譲れるものは全部譲ってしまいます。

土地の境界立ち合いや、ブロック工事がある場合、事前に測量士さんや工事業者に対して、「基本的に先方の要望を受け入れてあげてください。それほど大きなことにならなければ、私の方はそれでいいので。」と伝えるようにしています。

でも、私のように資産ゼロから不動産をはじめる場合と、先祖代々の資産を引き継いでいる場合では、また話が違うのかなとは思います。

家族代々守ってきた土地であればあるほど、愛着がありますものね。

でも、それが愛着なだけならまだしも、「執着」になってしまうと本当に質が悪い。

資産に変に「執着」してしまうと、その資産を売却して組み替える、というような発想はもちろんできなくなります。

また、土地の境界問題で10年間という時間や、余計なお金をかけてしまうという無駄なことを平気でやってしまいます。

ですので、そんな近隣問題に立ち会ったときなど、反面教師にするようにしています。

「自分は絶対にこうはならんぞ!」と、ぐっと我慢してやり過ごすのです。

そう考えると、やはり賃貸経営というのは、関係者とのコミュニケーションや交渉が入ってくるので、株式投資等の投資とは性質が違い、仕事を通して人格を高められる機会をも提供してくれてるんだなと思えます。

昨日よりは今日、今日よりは明日、何ができるようになったかを考えながら、日々活動していきたいと思います!

まとめ:
資産に執着するのはNG。客観的に行動できなくなるので注意しよう!

今回は土地の境界問題と資産に対する考え方についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。