高利回りと言われるシェア物件投資に思うこと
早いもので今年も残り2か月をきってしまいました。
しかし、今月はほぼ同時に2室の退去予定があるので、今から臨戦態勢に入っています。
12月になると極端に入居が決まらなくなってしまうので、何とか11月中に入居申込みを獲得できないかと、あれこれ考えています。
さて、私は一般の賃貸物件の他にシェアハウスも運営しているのですが、こちらは入退去の頻度が本当に高いです。
全体の80%ほどは比較的、長期に入居するのですが、残りの20%ほどが短期で入れ替わります。
短期といっても幅がありますが、極端に短い方だと3か月ほど、少し長い方だと1年弱ほどで転居されるケースが多いです。
さすがに数か月での退去となると手間ばかりかかって仕方がないので、私の場合、短期解約違約金を設定しておいて、「最低入居期間は10か月で、それ未満での解約は違約金が賃料の1か月分発生します。」と説明しています。
シェアハウスを運営するメリットは、もちろんその利回りの高さにあります。
表面利回りでいうと30%~40%ほどになるので、「満室をキープできれば」それなりに儲かります。
「満室をキープできれば」と強調したのは、先にお伝えしたように、入居の入れ替わりが激しいため、高い利回りでないとそもそも経営が成り立たない可能性が高いためです。
また、私は自主管理をしているので運営管理料などは発生しませんが、もし、管理を委託するとすれば、軽く20%ぐらいはかかってしまうのがシェアハウス業界の常識です。
一般の賃貸物件とは違い、入退去の入れ替わりの激しさの他、トラブル応対や入居者管理にかなりの手間がかかってしまうため、どうしても運営コストが高くなってしまうのですね。
にもかかわらず、たまにシェア物件が売却に出されているのを見ると、「利回り15%の高利回り!」とうたっていたりします。
利回りだけで考えると、確かに高利回りだと思いますが、シェア物件であることを考えると、なかなか厳しい利回りに思えます。
管理を委託するのであれば、利回り20%ぐらいはないとキツいのではないでしょうか。
そんなシェアハウス運営ですが、利回り以外にももう一つメリットがあると思っています。
それは、「入居希望者の転居理由」を聞くことで、一般の賃貸物件の入居募集や投資物件選びに活用できることです。
シェアの入居希望者を直接物件に案内する際、「なぜ、部屋探しをしているのですか?」と聞くのですが、「賃貸に住んでるのですが、キッチンやお風呂が狭くて・・・。」「来月更新で更新料がかかるので・・・。」みたいな声をよく聞きます。
そのような理由から、共用部が広かったり初期費用等もかからないシェアが選ばれるわけなのですが、そんなヒントを自分の一般賃貸物件にも活かそうと刺激になっています。
11月も12月もうかうかしていると、あっという間に終わってしまいそうです。
退去から入居募集へとスムーズに取り掛かれるように抜かりなく準備していきたいと思います!
まとめ:
シェア物件投資、見た目の利回りを鵜呑みにせず、運営コストも考えて投資しよう。
今回はシェア物件投資について思ったことをお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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