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猫ちゃん、しかも多頭飼育を受け入れるのはアリ!?

2024.09.05

前回お伝えした、「違約解約になったお部屋」に無事に申込が入りました。

前回のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10420

しかし、ワケありの入居です。

といっても、単なる女性二人のルームシェアで猫が2匹いる、というだけですが。

今回の物件は、

  • ルームシェア可
  • LGBTQ可
  • ペット可(猫もOK)
  • 高齢者可

などの条件で募集していますが、特に猫が飼えて、しかも多頭飼育ができるということで、「ココしかない!」と申込してくれた模様です。

賃貸市場では、ペット可は珍しくなくなってきましたが、「猫もOK」はまだまだ少ないように思います。

ペット可の条件でよく見かけるのは、「小型犬OK」という条件です。

猫がNGとされやすい理由にはいろいろあるかと思いますが、やはり臭いやひっかき傷がひどい・・・というようなイメージが大きいのかもしれません。

まあ、そんなこと言い出したら、ワンちゃんでもひどい時には、壁の破損や尿等によるフロアの腐食などもあったりするので、経験的にはどっちもどっちだと思っています。

また、「多頭飼育」を受け入れている物件は、さらに少なくなります。

私は、最大で「5匹」のワンちゃんを飼育される方を受け入れましたが、非常にキッチリされた方で、退去される時にも、それはそれはキレイな状態で明け渡してくれました。

なので、問題が発生するかどうかは、ペットの種類や頭数ではなくて、結局のところ、飼い主次第なのではないのかなとも考えています。

とはいえ、そんなことを言い出すと審査のしようもないので、不動産業界的には、

  • 猫はNG
  • 多頭飼育はダメで、一頭だけ
  • 小型犬のみOK

というような画一的な条件ができてしまっているのではと思いました。

今回のお部屋は、敷金を設定しておらず、クリーニング費だけを前払いで頂戴していますが、ペットを飼育される場合には、敷金2か月分(償却)をプラスとしています。

さらに、2頭目からは敷金0.5か月分プラスとしているので、今回は、敷金を2.5か月分獲得できることになります。

もっとも、ペット飼育でかなりお部屋を汚されたりする場合には、この程度の敷金では原状回復できないぐらいのダメージになる可能性もあります。

その場合に備えて、特約に、入居時の敷金等を上回るようなペット飼育による被害があった時には敷金超過分を負担するといった文言を入れるようにはしています。

ただ、これを入れたから絶対に大丈夫、ということはなくて、やはりゴネる入居者さんはそのような追加費用を支払ってくれない可能性もあります。

つまるところ、最終的には責任はそのような入居者さんを受け入れてしまった自分にあると考えるしかないのですが、空室時の機会損失とリスクをとって受け入れた場合の退去時の損害を頭の中でイメージしてみて、少しでも受け入れた方にメリットがあると思えば受け入れる、とそんな考え方をして物件を運営しています。

今回は受け入れると決めたので、あとは、猫ちゃんだけでなく、お部屋も大切にしてくれる方と信じるのみです。

また、今回は一人暮らしではなく、二人のルームシェアという共同生活ですので、お部屋が糞尿だらけ、傷だらけといったような風にはなりにくいのではと思っていますが、あくまでも希望的観測です。

まだ申込が入っただけで、契約締結も入金もこれからですので、入居までしっかりフォローしていきたいと思います!

まとめ:
ペット可物件にするデメリットやリスクと機会損失とを比べて、受け入れるかどうかを決めていこう!

今回はペット可、しかも多頭飼育可にしていることから獲得できた入居申込について、お伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。