PAGE TOP

ウソつき不動産屋を作りだしてるのは、実は私たち!?

2022.12.01

ドラマのテーマにも取り上げられたからか、YouTubeなどでも、不動産屋はウソつきばかりといった投稿をよく目にするようになりました。

でも、これには正直、違和感があります。

というのも、不動産屋をウソつきにしてしまう原因の一つに、不動産投資家の存在が大きいのではないかと考えているためです。

例えば、売却の現場では、「当社なら、高く売れます。」「高額査定だします。」というような営業トークにつられてしまう売り主は非常に多いです。

逆に、不動産屋の方から「そんな高い価格(=低い利回り)では、売れませんよ。」みたいなことを言ってしまうと、売り主の心証を害してしまい、そもそも売却依頼を受けられない、というようなこともよくあります。

ですので、「そんな低い利回り設定だと、売れるわけないのにな・・・。」と思いながらも、ウソでも高く売れると言わなければならなくなってしまう、というのはよくある話です。

また、賃貸にしても、「このエリアでは、そんな家賃設定は高すぎて、客付けが難しいです。」「柔軟に条件などの見直しをしなければ、満室にするのは難しいですよ。」

というように厳しめな意見をいう業者よりも、

「ウチなら高く貸すことができます。」「どんな物件でも満室にできます。」というような営業トークの業者が選ばれてしまうことが多いのがこの業界です。

高い家賃設定で借り手がつかず、何か月も機会損失を垂れ流してしまったとしても、業者には何もダメージがありません。

なので、とりあえず受注を優先するためには、ウソをついてでも、大家さんから入居募集の依頼を獲得することが優先になってしまいます。

本当のこと、本音を言ってしまうと依頼されないので、売上はもちろん獲得できない。

そうなると、不動産屋はつぶれてしまいます。

ですので、ウソでも何でも利用して受注してしまおう、となるのは当然のことのように思います。

そう考えると、ウソつき不動産屋を生み出しているのは、他でもない私たち不動産投資家、ということも言えなくはないと思います。

売買でも賃貸でも、私は業者には、「本当のことを言ってほしい。」といつも思いながら接しています。

懇意にしている営業マンなどには、「おべっかなんか必要ないので、厳しいことでもダイレクトに言ってください。ダメ出ししてもらっても大丈夫です。その方が改善できるので。」と言っています。

いいことしか言わない業者ではなく、本当のことを言ってくれる業者を満室経営チームに組み入れていきましょう。

そうすることで、結局、機会損失が小さくなって、得することにつながります。

まとめ:
本音をぶつけてくれる業者をチームに引き入れよう。

今回は、不動産屋がウソつきになってしまう理由についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。