PAGE TOP

交渉法で損する投資家・得する投資家の違い

2024.04.04

ここ最近、物件の売買仲介の案件で、「物件を買いたい!」という投資家さんから色々な問い合わせをいただき、ほぼ毎日、何らかの応対をしています。

そんな投資家さん達とのやり取りの中で、気づいたことや感じたことなどを今回は共有したいと思います。

・業者の気持ちを逆なでするような投資家さん

先日、物件情報を公開したところ、いきなり電話がかかってきて、開口一番、「自分は〇〇銀行から〇〇億円の融資がおりている。この物件に買い付けをいれるから、どれぐらいの指値ができるのか教えてよ。」と一方的に切り出されました。

ものすごく高圧的で、上から目線の物言いだったので、これはすぐ断った方がいいと思い、「売却に出たところだし、いきなり大きく価格が下がることはないと思います。」という感じで、いったん無難な答え方をしたつもりでした。

しかし、この方はさらに、「価格が下がらないっていうけど、だいたいどんな根拠で価格を決めてるの?」と食い下がってきます。

仕方がないので、利回りや積算評価の説明をしたのですが、途中で話を遮られ、「そんなことはどうでもよくて、こっちは融資がつきやすいかどうかを知りたいだけなの。とりあえずもうリリースするから。」と、これまた一方的に電話を切られてしまいました。

リリースするって、買い付けを入れたわけでもないのに、最後まであまりに一方的過ぎて意味不明でした。

おそらく、この方が他の案件で問い合わせをしてきても、二度と物件の紹介はしないと思います。

これは極端な例かもしれませんが、業者も人間です。

いくらお客様からお金を頂戴する立場だとしても、あまりに横柄な態度や人の話を全く受け付けない、といった態度をとられると、本来ならできるような価格交渉はおろか、今後の物件紹介すらも不可能になってしまいます。

・資料請求するだけ、検討するだけでノーリアクションな投資家さん

資料を請求して、無事に受け取ったかどうかの返信すらない投資家さんは論外だと思いますが、その後、検討してどうだったか、を教えてくれない投資家さんも困ります。

困るというか、何が原因でその先に進まないのか、何でもいいので教えてほしいと思ってしまいます。

ただ中には、端から買い付けをするつもりはなく、物件の資料集めだけが趣味になっている投資家さんも一定数いるので、これは仕方ないのかもしれません。

・いきなり価格交渉、でも買える根拠がない(薄い)投資家さん

やはりいきなり価格交渉をされても、物件を現金で決済できるのか、ローンがつくことが確実なのか、それが分からないと価格交渉の受けようがありません。

もし融資を利用するなら、銀行からある程度ローンがおりる見込みがないと、価格交渉で売主さん・買主さんの調整をしても意味がありませんし、ムダになってしまいます。

ですので、こういった場合、「ある程度、購入できる見込みができてから再度価格の話をいたしましょう。」とやんわりお断りすることにしています。

・年収や自己資金、連絡先などを一切隠す投資家さん

自分のことを何も開示しない投資家さんとはやり取りしにくいのが実際です。

無理な営業などを過去に受けられたのか、単に隠したいだけなのかは分かりませんが、お互いの信用関係が作りにくいので、このような方にも積極的に物件を紹介していくことはありません。

今回は主に物件をあまり紹介したくないなー、という投資家さんのタイプをお伝えしました。

もちろん逆に、物件を紹介したくなるような投資家さんもいらっしゃいます。

・属性が高いのに、高圧的ではなく、お互いフィフティフィフティな立場で交渉できる。

進捗を報告してくれる。交渉に根拠がある。

・物件を断るにしても、その理由を明確に伝えてくれる。

などなど。

一度、業者さんの立場になって、それから物件探しや交渉をしてみるのがいいように思います。

まとめ:
損する資料請求や交渉の仕方をすることなく、得するやり方を実践していこう!

今回は、投資物件の資料請求・交渉方法についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。