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クレーマーには屈しない!

2022.08.25

夜10時にスタッフから、ヘルプのメッセージが入りました。

話を聞いてみると、ある入居者の引越し当日、オフィスにさっそくクレームの電話が入ってきたとのこと。

「クリーニングが全然されていなくて汚い!」「洗面台が今にも倒れてきそう!」「クロスのあちこちに穴が空いてて、どうなってんだ!」といったもので、最終的に「責任者を出せ!」と怒鳴ってくるという、まあ、クレーマーのお決まりのパターン。

しかし、実際は全然そんなことはなくて、クリーニングはもちろん、入居前の点検まで行った上での入居でした。

さらには、この問題の入居者Aは、クリーニング前と後で2度にわたる内見をしていて、その上での契約締結なので、かなりの確信犯と思えました。

スタッフもできる限りのことをしようと、クリーニング業者さんにお願いし、再クリーニングやクロス補修を実施しましたが、それでもモンスタークレーマーと化した入居者Aの勢いは止まりません。

スタッフによれば、確かにクロスは全面を貼り替えたわけではなく、クロス洗浄を主体にクリーニングしていた模様です。

ただ、この物件は、コスト削減のためオーナーさんと前々からウォッシャブルクロスを施工していたお部屋で、原状回復時には、洗浄だけでかなり綺麗にできる仕様にしてありました。

とはいえ、ピンなどでできた穴は洗浄ではなんともなりません。

しかし、実際、現場に急行してくれた業者さんは、「穴っていっても、ライトで照らしたり、虫眼鏡で見ないとわからないようなものばかりでしたよ。」とのこと。

何でも、入居者Aが穴やキズと言ってきた箇所が34か所というのですから、びっくりです。

さらに洗面台については、たしかにキャビネットのネジが緩んでいたようですが、「もし洗面台が倒れて、2歳の娘に何かあったらどうするんだ!」と言っていた割には、キャビネットにすでにシャンプーや整髪料などがぎっしり詰め込まれていた模様です。

娘のために洗面台の倒壊を気にする親が、余計にキャビネットに負荷をかけてどうするんだ?という感じで、呆れてものが言えません。

ということで、さっそく責任者として電話したワケですが、クレーマーのお手本のような出方をしてきます。

電話をすると、 「で?何してくれるの?」と、上から目線、横柄な態度でかましてきました。

しかし、電話をする前からスタンスを決めていたので、

  • これ以上、何もしてあげられることがない。

  • 当物件は、あなた様のご要望をかなえることはできないと思う。

とお伝えし、他には何を言われてもひたすら、「申し訳ありません、できません。」を押し通しました。

途中、ジャブで、「では、他には何をご希望なのですか?」と聞いてみたところ、「あんたたち、俺の貴重な時間を奪ったよね?だったら時間を取り戻させてよ?」と意味不明なことを言われるので、どういうことか聞いてみると、「これ、定期借家契約だよね?期間満了する際、普通借家契約にしてよ。」とのこと。

この方の親御さんが不動産経営をしているらしく、聞きかじった知識を振りかざしてきたのです。

というか、この発言を聞いて、この方は引っ越す先々でトラブルを引き起こしてきているのだなと確信しました。

実は今回の物件は、非常に人気な外断熱のマンションにも関わらず、賃料が割安に抑えられているので、入居者Aもお部屋を非常に気に入っているのが分かります。

ところが、定期借家契約だと期間満了で自動的に追い出されてしまう可能性がある、ということが分かっているので、そのような発言をされたのだと思いました。

もちろん、これに対してもはっきりとNoを突きつけました。

最後には、「あんたと話してると、無性に腹が立つ。謝る気もないでしょ。もういいや。」と電話を切ってくれました。

定期借家契約にしておいて、本当に良かったと思います。

この方の言いなりになって、普通借家契約になんてしていたらと思うとぞっとしますね。

おそらく、更新料など一切払わずに居座り続ける方でしょう。

また、退去時にも、どんなにお部屋を破壊・損傷させていたとしても、一円たりとも支払わない方と思われます。

次の再契約はないと思いますが、でも、2年弱でもこのようなクレーマーさんには、物件にお住まいいただきたくないですね(><)

まとめ:
万が一のための定期借家契約。
不良入居者への対策として、早く導入すべし!

今回は、クレーマー入居者と電話で対決した経験についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。