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キープ申込みにご用心

2022.02.24

ほぼ同時期に退去になった2つの物件ですが、その数日後に速攻で申込みになりました。

賃料発生まで1ヶ月弱での契約期間となりそうで、思わず笑みがこぼれます。

やっぱり機会損失(退去がなかったら、そのまま得られたであろう家賃売上)をいかにゼロに近づけられるかが、本当に重要ですものね。

賃貸経営をしていると、どうしても入退去があるので、必然的に機会損失も発生してしまいます。

「空室になったから、家賃が得られない・・・。」と考えるのではなく、「<本来得られるはず>の家賃が得られない・・・。」と考える方が、自分にはっぱをかけるような気がして好きですね。

と、申込みが入って少し浮かれていると、またまた腹立たしいことが発生します。

よくある「キープ申込み」の発覚です。

今、不動産業界も厳しくなっていて、現在、その物件に「申込みが入っているかどうか」を表示しなければいけなくなっています。

申込みが入っている、という表示になっている物件は、余程、魅力的な物件でない限り、反響が減ります。

仲介会社の多くは、歩合給のところが多いです。

すでに申込みが入っていて、仲介手数料が稼げない可能性がある物件に、お客様を紹介してくれることはありません。

しかし、その申込みが今回、単なる物件をキープするだけのキープ申込みで、キャンセルになってしまいました。

保証会社などの審査が済むと、契約スケジュールを客付け会社さんと打ち合わせするのですが、この申込みをくれた営業マンとなかなか連絡がつながりません。

仕方がないので、その営業マンに伝言を残した上で、入居希望者さんに直接、連絡をとりました。

「契約スケジュールを立てたいので、仲介会社さんと連絡を取り合ってもらえますか?」という内容をお伝えしたのですが、すると、「えっ、まだそのお部屋にするかどうかなんて決まっていないですよ。だって、今日の午後、初めてオンライン内見する予定だし、正直、別のエリアの物件の方が有力と思っているし。」との回答。

腹立たしいですね。

仲介営業マンが他の会社に候補物件を取られないようにキープ申込みをいくつか入れている、ということがこのヒアリングで分かりました。

幸い、もう一つの物件の申込みは、スムーズに契約締結まで進むことになりましたが、このキープ申込みがあった物件は、他からの問い合わせを結果的に断ることになってしまいました。

もちろん、すぐに申込みをキャンセル扱いにして募集開始しましたが、「申込みアリ」としていた期間がまるまる機会損失です。

また、「あのお部屋、もう申込みになってしまっている。」という情報がいったん広まった後で、再度、募集開始という告知をするのは、時間も手間もかかります。

保証会社の審査だけで、入居審査を済ます不動産会社はけっこう多いです。

でも、あまりに審査から入居契約に進まない、ということが多発するようなら、一度、契約プロセスを見直してみるのも大切です。

入居の繁忙期もあと1ヶ月ほど。

ラストスパートで満室に向かって進みましょう!

まとめ:
入居審査で本人確認は、地味なことだけどとっても大切。

今回は、入居審査とキープ申込みについてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。