できる営業マン、Aさんが帰ってきてくれた
「谷本さん、お久しぶりです。実は独立しました。いきなりですが、谷本さんの物件、空きがでていますよね?ちょうど紹介したい人がいるので、決めてしまってもいいですか。」
突然、ある仲介営業マンAさんから電話がかかってきました。
Aさんはとても営業力のある方で、以前は私の物件によく客付けしてくれていました。
ところが営業成績がいいために、店長⇒エリアマネージャーという具合にどんどん昇進してしまい、現場から離れてしまって、結局客付けしてくれなくなってしまいました。
幸いなことに、Aさんの携帯番号を登録していたので、着信からすぐにAさんと分かりました。
名乗られる前に私がAさんの名前を言ったので、少し驚いていましたが、でもお互い昔のノリで話がまとまるのも早いです。
Aさんは、「キメ物件」と踏んだ物件は逃しません。
意地でも成約にもっていってくれます。
まあ、そのために多少無理やりな案内や契約もあったため入居してからのクレームもそれなりにありましたが、でも満室に持っていってもらえることほど心強いものはありません。
「細かいことは気にせず、まずは申込みをもらってください。多少の家賃交渉などは、すぐに申込んでくれそうなら、Aさんに任せますので。」と伝えると、案の定すぐに申込みとなったのでした。
もちろん、できる営業マンに「キメ物件」と認識させるためには、
案内すると見学者が高確率で申込みしやすい物件
(キレイさ、立地・環境、設備状況、リフォームの程度、家賃の手頃さなど)
であることが必要で、そうすると
営業マンが稼げる&時間が節約できる
ようになるからです。
その上で裁量を与えると、このような営業マンはどんどん申込みを獲得してくれます。
余談ですが、キメ物件とは逆の物件を「当て馬物件」といったりします。
文字通り、キメ物件に申込ませるために、当て馬にされてしまうような物件ですね。
「内見はあるのになかなか成約しないな・・・。」という時は、当て馬物件に成り下がっていないか、注意する必要があります。
このように、その物件のエリアで少なくとも一人、できる営業マンとのつながりが作れれば、入居募集が飛躍的に楽になります。
今回は独立という形で、私の物件のエリアに帰ってきてくれ、なおかつ、店舗まで構えてくれたので、今回の物件に限らず、今後も期待できます。
と安心していたら、その翌日「すいません、色々あってキャンセルになりました。でも、ご安心ください。すでに別の方を案内してきて、この方も申込みになりました。保証会社の審査も通って、この方は固いですので。」とのこと。
冷や冷やしますが、何とかこの申込みで無事に契約締結まで進んでほしいものです。
まとめ:
できる営業マンを最低一人は見つけて、味方にしておこう。
今回は、入居募集における、できる営業マンの存在についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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