「本当」のゼロゼロ物件を試しに作ってみるのも一つの方法
2021.12.23
先日、運営するシェアハウスへ内見案内してきました。
少し前から、シェアハウスはどのエリアでも競合がひしめき合うレッドオーシャンになっています。
にもかかわらず、「古家をかなり安く買えそうなのですが、シェアハウスとして運営できるでしょうか。」というご相談・ご質問を結構な頻度でいただきます。
アドバイスとしては、
- シェアハウスが成り立つかどうかはエリア、需要による。
- 利回りは貸せる賃料から逆算すべきものであって、投資金額が低いからといって、それだけで飛びつくべきではない。
といった、当たり前のことしかお伝えはできません。
融資環境が厳しいため、少額で投資可能な築古戸建てが注目され、さらにそれを高利回りで運用できる、と語られるシェアハウス投資に関する興味度が高まっているのでしょう。
しかし、冒頭でお伝えしたように、シェアハウスも一般の賃貸物件と同じように競合が数多くあり、工夫することなしにはなかなか満室経営を維持できないのが実際のところです。
私のシェア物件も、今年はコロナ禍の影響もあり、なかなか満室にもっていくことができていません。
そんな中での内見でしたが、毎回決まって見学者に質問する、「今回はなぜ引っ越しをするのですか?一般の賃貸ではなく、シェアを選んだ理由は?」
というのに対し、見学者は、
「実家からの独立です。一般の賃貸は、いくらゼロゼロ物件といっても、結局、保証料やら仲介手数料などで初期費用が何かとかかるじゃないですか。それに比べてシェアだと、明らかに初期費用がかかりませんものね。」とのこと。
そうなんですよね。
初期費用を気にする入居希望者のために、また、空室期間が長い物件力が弱い物件は、
礼金0・敷金0
というような募集条件を設定することも多いですよね。
でも、客付け会社の仲介手数料や保証料、または、客付け会社独自の清掃代・消毒費用などを加算していくと、結構な初期費用になってしまうことも珍しくありません。
なので、大家としては「ゼロゼロ物件」にして、入居しやすい条件を作っているつもりでも、現場ではそうはなっていない可能性も少なくないといえます。
そのため、短期で空室を埋めるために、仲介手数料や保証料を大家負担にして、入居募集するのも一つの方法です。
「おいおい、広告料を払ってるのにそんな費用まで大家もちっていうのは、さすがにひどすぎるでしょ!」と言われるかもしれません。
おっしゃる通り、私も大家の一人として持ち出しが多くなるのは嫌です。
しかし、もしこれから迎える繁忙期を逃して、この先、一年まるまる空いてしまう・・・という状態を想像すると、そちらの方が怖くなってしまいます。
もちろん物件によってはそこまでしなくてもいいのでしょうが、もし何をやっても決まらない・・・という状況なのであれば、本当のゼロゼロ物件を試しに一部屋作ってみるのも、入居募集戦略の一つとしては大事だと思いました。
まとめ:
シェアハウス投資の入居募集方法を一般の賃貸募集でも参考にしてみよう!
今回は、シェアハウスの入居募集方法を一般の賃貸物件でも活かす方法についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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