優良入居者にこそ手をかける!
2015.09.03
「学校の先生って大変ですよね。勉強だけじゃなく、生活指導もしなければならないし、その上、部活動の顧問とかもあって、ものすごく仕事時間も長いと聞きます。あと、親御さんとの関係もあって、トラブルも多いと聞きます。」
すると、その方は、
「いや、そんなことないですよ。問題のおきるクラスでは、先生が生徒に向き合っていないケースが多いんです。少なくとも自分が現場にいるときは、そんな問題、起こりませんでした。」
とおっしゃいました。
「多くの先生は、優等生的な生徒グループと、何か問題を抱える生徒グループに多くの時間を割きます。時間を割くと言うよりも、関わる時間が自然と増えてしまう、ということかもしれませんが。
その中間層グループの生徒は、特に問題を起こすわけでもないので、意識しないと向き合う時間が自然と少なくなってしまいます。すると、そこから問題が発生するようになります。
私が現場にいるときは、その中間層グループに向き合うようにしていました。」
正直、私は教育現場にいたわけでも何でもないので、これが正しいのかどうか分かりません。でも、入居者さん対応では、上記はかなりあてはまる部分があると思ったのです。
というのも、滞納や生活トラブルを起こす入居者さんはある程度決まっていて、それこそ名前を覚えるくらい接することが多いですよね。
これは、大家さんだけでなく、不動産管理会社の方ならピンとくるはず。
こちらから何も働きかけなくても、時間をかけるようなことが自然発生してきます。
ところが、大部分の入居者さんは何も問題を起こしません。
滞納もしなければ、生活トラブルを起こすこともありません。
それこそ、設備トラブルが起きていたとしても、黙ってそのままにしていたりします。
そして、再契約や更新の機会に顔を合わせると、「設備トラブルを我慢して生活してた」なんてことがざらにあります。
そんな手のかからない、大家さんにとってある意味優良?な入居者さんですが、ある日突然、物件を去ってしまいます。
理由はもちろんいろいろあるでしょうが、日々の小さなストレスが積み重なって、という可能性もなくはないですよね。
そういった入居者さんは、退去するときに「何故お引越しされるのですか?」と聞いても、コレ!という決定的な理由が返ってこないことが多いのではないかと思います。
でも、それは無理もないことなんですよね。
もしかしたら、何もトラブルを起こさない入居者さんほど日々のコミュニケーションをとり、向き合うことをしていれば、退去せずずっと入居してくれるかもしれません。
もちろん、全てがアパート経営にあてはまるわけではありません。
でも、少なくともこの教育関係者のお話は、私には非常に参考になりました。
何も言わない入居者さんとこそ向き合うこと、意識したいと思います!
まとめ:
接することが少なくなる、優良入居者さんとの接し方も考えよう!
今回は教育関係者の経験談と入居者さんとの接し方についてお話ししました。何かの参考にしていただけましたら幸いです。
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