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物件売却時の注意点とは!?

2016.01.21

運営している物件で、

「今度結婚することになったので、引っ越します!」
「家を買いました。なので、退去します。」

という連絡が2件入ってきました。

退去されてしまうのはとてつもなく悲しいのですが、理由が非常に前向きな内容なので、「おめでとうございます!」と明るく受付けています。

「何も繁忙期に重なることないのにな~」と思いながらも、これが賃貸経営の現実ですので、また入居募集、がんばります。

さて、本日は久しぶりに売買仲介の現場レポートです。

「いい物件が市場にでてこない!」
「完全な売り手市場で、利回りの低い物件しかない・・・。」

と言われて久しいですが、私が関わっているいくつかの案件では、昨年末から、かなり手に汗握るデッドヒートを繰り返しています。

「〇〇円にしてくれたら現金で買う!」
「ローン特約なし!」
「価格を少し下げただけで、買い付け5件・・・。」
「買い付け、キャンセル、また買い付け・・・。」

などなど、どれもヒヤヒヤするものばかりです。

でも、一つだけ断言できるのは、「不動産業者の言うことは、話半分ぐらいに聞いておかないと、痛い目にあう!」ということです。

よく、買い付け申込みを入れてきて、「ウチが一番手ですよね?」と念を押されたりします。

でも、不動産取引に本来、一番手も二番手もないのです。

売主に対して、「より有利な条件を提示できる人がその物件を買える」というのが基本原則です。

もちろん、買主を選べるほど買い付けが集中する物件は、それだけお得感のある物件でないといけませんが・・・。

いくら一番目に買い付けを入れていても、融資がつくかどうかあやふやな買主見込は、現金で買えるという二番目の買主見込に負けます。

なので当然、不動産会社も、自社のお客様に「絶対に融資がつく」ということを強調してきます。

「他の物件を購入しようとしていたけど買えませんでした。でも、融資承認は既にとれていて、こちらの物件でも絶対に融資がおりますので、先にローン特約付きで売買契約スケジュールを・・・。」というのがその典型パターン。

必ず、「それでは、融資いただける銀行の担当者名まで教えてください、確認とりますので。」と切り返すようにしています。

そして、その銀行の担当者に電話してみると、何のことはなく、当然のことながら、「物件の担保評価からはじめないといけないので、お時間いただけますか?」と言われてしまいます。

当たり前ですよね、物件が違いますもん。

なので、売却活動をされるときは、買い付けがいくつ入ろうがぬか喜びせず、融資が条件になっている場合は銀行確認まで徹底して行うようにしましょう。

「売買契約したけど、ローンがつかずにやっぱりキャンセル・・・」というのが機会損失の極みですもんね。

繁忙期、入居募集とあわせて、売買の方もがんばります!

まとめ:
不動産業者(特に売買)の言うことは「話半分」に聞くべし!?

今回は、売買現場で実際に起こっていることについてお話ししました。

何かの参考にしていただけましたら幸いです。