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隣地関係は超大切

2025.03.27

先週、在宅中に不動産屋さんが突然、訪問してきました。

インターフォン越しで少し話をすると、とにかく挨拶したいので少しでいいから出てきてほしい、とのこと。

仕方ないので出てみると、私の所有している物件のすぐはす向かいの戸建を購入したそうで、その転売のために、私道の通行・掘削に関する覚書を締結したいという話でした。

内容は、その不動産屋さんにも私にもメリットのある内容で、要は、お互いに所有している(持ち分のある)私道を工事のために、

・工事車両が通行
・上下水道工事やガス工事のために掘削

することを認めましょう、というものです。

内容としては一般的なものですし、何もデメリットのあるものでもないのですが、時々、「なんでそんなものにハンコを押さないといけないんだ!絶対ハンコは押しません!」という方がいます。

今回その不動産屋さんも、なかなか納得してもらえない方がいるようで、苦労しているようでした。

たまたま、土地2区画をあわせて購入・転売する計画らしく、私道が2本絡んできて、その関係で15人の地権者と話をしている、ということでした。

私はその場で押印したのですが、その際、「谷本さんには感謝しています。以前、谷本さんがこの私道を位置指定道路にしてくれてますよね?その際、同じように近隣住民さんにハンコをとって回っていただけていたので、半分の方は本当に短時間で納得してくれました。」と言われました。

そう、実はこの物件、再建築不可だったのですが、「位置指定道路」にすることで、再建築可になったのでした。

その際、周りの地権者さんには、

・ここを位置指定道路にすることで、みなの土地の価値があがる
・将来建て替えたり、売却したりする際に有利になるので協力してほしい。

と言って回りました。

実印での捺印や、ローンを受けているそれぞれの銀行からの書類を取り付けるのに、結局2年ほどかかってしまったのですが、やっただけの価値がある案件でした。

それがあったので、今回の不動産屋さんは、私道通行・掘削に関する覚書は比較的、楽に取得できている模様です。

しかし、近隣関係は良好にしているに越したことがありません。

もちろん、それだけで隣地を安く購入できるなどのいい話が舞い込んでくるとは限りません。

でも、少なくとも悪い関係になってしまうと、その可能性すらなくなってしまいます。

隣地の購入や売却、または貸借、さらにはゴミ捨て場の使い方にいたるまで、賃貸経営ではとにかく隣地関係は大切です。

物件に立ち寄った際や、年末年始など、機会があった時には隣地の方に挨拶訪問をしておきたいところです。

まとめ:
賃貸経営で隣地関係は超重要。
関係を作っておくことで、ひょんなことからラッキーな案件に繋がることがあります。

今回は隣地関係についてお伝えしました。

何かの参考にしていただければ幸いです。