希望条件をきっちり伝えて動いてもらうこと
アパートの売買契約を締結してきました。
今回は売主としてです。
このアパートは不動産投資を始めた頃に購入したもので、所有している物件の中では稼ぎ頭的な存在です。
「稼ぎ頭の物件だったら、売る必要ないじゃないか!」と言われるかもしれません。
おっしゃる通り、私も売却するつもりはなかったのです。
では、どうして売却することになったのかというと、きっかけは不動産会社からの営業電話でした。
突然、「谷本さん所有の○○ですが、当社に買いたいというお客さんがいます。売却されませんか?」というよくある営業電話がかかってきて、いつもはその場で断っていたのですが、今回は、「〇〇円以上だったら売りますのでその時はまた連絡ください。」と割と丁寧な回答をしました。
もちろん、提示したのは、そんな価格では売れないような(=高すぎる)金額でした。
すると数日して、「その価格でも買い手さんが買いたいと言っています。売却を進めていいでしょうか?」とその営業マンが食い下がってきたのです。
「またまたそんなうまい話ないでしょ。どうせ、そこで媒介契約をとろうとするのだろうな・・・。」と思いつつ、「じゃあ、それで売却するのでまずは融資内諾をとってきてもらえますか。融資の事前承認がおりるなら、売却しますので。」と言い返すと、「それはできません。まず専属専任媒介契約をもらわないと、お客様は紹介できないことになっています。」とのこと。
専属専任媒介契約というのは、
・売却の窓口をその1社にしぼる
というだけではなく、
・自分でも買主を見つけてはいけない
といった、要はその不動産会社を絶対的に信用していないと、依頼できないような媒介方法です。
「いやいや、そんな媒介、御社のこともよくわからないのに、締結できるわけないじゃないですか。せめて一般媒介でないと・・・。」と答えると、専属専任媒介契約じゃないとできない、難しい、不可能だ、との一点張りで埒があきません。
どうも営業マニュアルのようなものがあって、その通りにしか対応できない初心者の営業マンのようでした。
仕方がないのでしばらく電話に出ずずっと放置していたのですが、一日に5回も6回も電話がかかってくるので、いい加減うっとうしくなって、「目の前に買い手がいるのだったら、一般媒介なら契約するから、上司に相談して出直してきてくれ。」とガチャ切りしました。
すると数日して、一般媒介でお願いします、という回答があり、そこから今回の売買契約締結に至ったのでした。
さらに、一般媒介といっても、
・どこにも情報を公開することなく、
・その不動産会社の顧客にしか紹介しない、
ということで話を進めてもらったのですが、この営業マンが本当に頑張って買い手を見つけて来てくれた模様です。
この条件であれば、例え売れなかったとしても、売れ残り物件だとして市場に晒されることがないので安心だと考えました(本当に不動産会社がその通りに行動してくれればの話ですが・・・)。
まだ売買契約をしただけなので、本当に買い手が融資をつけられて、決済まで進められるのかは確定していません。
ただ、もし決済まで進むのであれば、今回の売買で得られる収益は、残債を返済すると、ローン返済後の年間手残りキャッシュ10年分をかなり超えられる予定で、売却としては御の字なのかなと考えています。
今回の売却活動については、また本コラムでも共有したいと思います。
まとめ:
不動産会社からの電話営業。
話に乗るときには、希望条件をきっちり伝えて動いてもらおう!
今回は、たまたまの電話営業から物件売却に至ったという経験談をお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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