たかが「カギ渡し」、されど「カギ渡し」
先月退去が立て続けに2件ありましたが、どちらもすぐに申込、契約となり、ほっとしています。
どちらも比較的、物件力の高いお部屋だったため、空室期間はそれほど長くはならないとは思っていましたが、それでも実際に契約になるまで安心はできないですものね。
そのうちの1件は、間もなく入居がスタートするのですが、今回そのお部屋はカギのシリンダー交換を実施しません。
入居時のカギのシリンダー交換は、大家さん、または不動産会社によって、入居者負担での交換を必須にしているケースもあれば、任意にしているケースもあります。
また、サービスとして大家負担で交換する、というケースもあると思います。
私の物件では任意にしていて、希望があれば入居者さん負担で交換するようにしていますが、今回の入居者さんは特に希望されない、ということで、既存のカギをそのままお渡しすることになりました。
しかし、前の入居者が数年間使用していたカギですので、それなりに汚れています。
交換を希望されていないので、そのままお渡ししてしまってもいいのですが、さすがに汚れたままお渡しするのは気が引けます。
受け取った入居者さんも、「せっかくの新生活のスタートなのに・・・。」とがっかりしてしまうことになりかねません。
そのため、できるだけのことはしようと、金属磨きで気持ちを込めて磨きに磨きました。
市販の金属磨き、というのはすごいもので、薬剤をつけてタオルで磨くだけで、汚れてくすんでいたカギがピカピカに輝いてきます。
もちろんキズなどはどうしようもありませんが、何もしないままのカギと金属磨きで磨いたカギには雲泥の差があります。
今回は、タオルではキレイにできなかったシリアルNo部分を綿棒を使いながら入念に磨きましたので、本当にピッカピカ。
自信をもって契約者さんにお渡しすることができました。
もちろん、カギをいくらキレイに磨いたところで一円ももらえません。
そう考えると、コスパ最悪の作業になってしまいます。
でも、こんなちょっとしたことで長期入居につながる可能性が少しでも高くなるのだとしたら、逆にかなりコスパの高い作業とも言えるのだろうなと思いました。
カギ渡しは申込や契約と違って、どちらかというと残務処理のようなものに思われがちです。
でも、入居者さんにとっては、新生活のスタートとも言える瞬間です。
たかがカギ渡し。
されど、カギ渡しです。
自主管理ならまだしも、管理委託の場合は、大家さんが目にすることはできない場面ですので、一度チェックしてみるのも大事かと思います。
まとめ:
最強の空室対策は、入居者を退去させないこと。
長期入居につながりそうなことは何でもやっておこう!
今回は、カギ渡しと入居者の長期入居について考えてみました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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