過去に振ってしまった銀行に再アタックしてみる!
家に帰宅すると、ある信金さんの営業マンの名刺が置いてありました。
ポストに入っていたようで、その名刺には、新任挨拶というハンコが押してありました。
これを見た瞬間、「チャンス!」と思わずニヤついてしまいました。
金融機関の営業マンは、2~3年ぐらいで転勤してしまいます。
せっかく関係ができてきた頃に転勤してしまうので、毎年、転勤シーズンにはがっかりするワケですが、逆にやる気のある営業マンが着任してくることもあるわけです。
この新任挨拶を受けたら、融資動向なども探りつつ、「ぜひ、○○さんが支店におられる間に、いくつか融資取り引きしましょうよ。」というような話をしたりします。
そういう意味でこの着任挨拶というのはチャンスなのですが、実は今回思わず笑みが漏れたのは、それとは違った意味もあったのです。
7~8年ぐらい前になるでしょうか、その信金さんというのが、借り換えをしてしまった金融機関だったのです。
たまにいただくご質問に、「借り換えした場合、その金融機関とは関係が切れてしまい、二度と融資をしてくれない可能性もあると思います。そんな金融機関との関係を再構築する方法はありますか?」というのがあります。
これは正直、答えるのが難しい質問で、なんとも言えませんでした。
私の例では、だいたい1億円ぐらいあった借り入れを他社に乗り換えてしまったのですが、その信金さんからすれば、突然、大きな融資取引を終了させられてしまったことになります。
母体の小さな信金さんからすれば、結構なインパクトになるため、いわば、出入り禁止になるのも覚悟する必要があったのです。
実際、その後は追加で融資してくれることはなくなってしまいました。
もちろん、私も訪問しにくくなってしまったのもあります。
そんな背景があったため、今回、着任の挨拶をしにきてくれたこのタイミングが、その信金さんとの関係構築のスタートになるかとひらめいたのでした。
翌日、その名刺の担当者に電話をすると、さっそく再訪問してくれることになりました。
お会いしてみると、その担当者は、過去の経緯などは知らなかった模様で、ありのまま全てをお伝えしたところ、「お互い、もう一度取り引きをスタートしましょう!」ということで、まずは運転資金の融資から、と少額融資を検討してくれることになったのでした。
たかが着任挨拶の名刺、されど、着任挨拶の名刺です。
使えるものは使って、金融機関の開拓をしていきたいですね。
まとめ:
借り換えしてしまった金融機関にも、折を見てアタックしてみよう!
今回は、過去に借り換えして取引のなくなってしまった金融機関との交渉方法についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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