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ドタキャンを喰らわされるも、損害賠償請求を勝ち取る!

2019.03.28

「谷本さん、せっかく契約書まで送っていただいたのですが、キャンセルです・・・。」

天国から地獄とはまさにこのことです。

退去して3日の居室に内見なしの入居申込があり、そのまま契約になる、というお話を前回させていただきました。

色々トラブルが重なっている時期なだけに、捨てる神あれば拾う神ありとはまさにこのことだ、と喜んでいた矢先の出来事です。

窓口になっていた仲介会社の営業マンも、「これ、法人契約なんで相当手堅いですよ。」と言ってたのですが、あっさりキャンセルの連絡が入りました。

「もっとちゃんとグリップしておいてよ~。」と思う反面、法人契約だったこととうれしくて浮かれてしまったのとで、仲介営業マンの言葉を信じて本人の入居の意思確認を怠ったことが、失敗の最大の原因でした。

キャンセルの理由は「もっと早くに入居できる部屋が見つかったから。」とのことでしたが、本当かどうか、もはや分かりません。

ただ、入居申込をしたご本人に直接電話することで、キャンセルになりそうかどうか、直観的に分かったりすることも往々にしてあります。

勤務先の在籍確認や連帯保証人の意思確認も大事ですが、やはりその根本である入居者自身の入居の意思確認を怠ってはダメですよね。(^^;

他の物件に二股をかけて、両方にとりあえず入居申込している場合なども、この本人への意思確認で判明することがよくあります。

やっぱり入居審査の基本を大事にしないといけないなと痛感しました。

実はこの入居申込を受け入れ、契約書を作成し始めた時点で他からの問い合わせもあったのですが、「既に申込が入ってしまい、二番手なら受け付けています。」などと断ってしまっていたのも、失敗の一つです。

入居審査が甘かったのも悪いですが、ギリギリまで何があるか分からないのが、不動産取引。

常にキャンセルがあることを念頭において、入居募集は続けなければなりません。

もっともこれはその申込の手堅さや感触によるところも大きいので、難しいところなのは事実です。

しかし、本当に一気に地獄に叩き落とされた一日でした。

ところが、そんなときに別の救世主的な着信が来たのです。

この居室の前の入居者、お部屋で無断でペットを飼育していたことが退去時に発覚し、さらに壁に穴をあけるわ、フロアを汚くするわで、散々な方でした。

しかし法人契約で、さらに社宅代行も入っていたので、費用請求してもせいぜい敷金分がとれるぐらいかなと思っていました。

社宅代行会社が入っていると、ガイドラインなどを強く言われ、通常はなかなか原状回復費用をとることが難しいんですよね。

ところが、今回は大切な部屋を破損・汚損されたのでガイドラインなどは一切考えず、フローリング全面交換にクロス全面張替え、臭いの特殊洗浄など、それこそフルパッケージでそのまま損害賠償請求にチャレンジしました。

もちろん、ありったけの証拠写真をつけて、さらには社宅代行会社を通り越し、法人の総務部の担当者へも直談判しました。

すると、通常は直接居室を確認したりはしないそうなのですが、特別にわざわざ居室まで出向いてくれ、現地確認までしてくれることになりました。

もちろん、その前日には「フロアがペットの糞尿でべたべたしてるので、スリッパは絶対に忘れないでくださいね・・・。あと、マスクは絶対ですよ・・・。」と、必要以上に脅しをかけることも忘れませんでした。

すると効果てきめんで、こちらの損害賠償請求が全額認められる、という結果になったのでした。

何でもダメ元でトライしてみるもんだな、と実感した次第です。

賃貸経営は本当にいろんなことが日々発生します。

やっぱり一つ一つに一喜一憂してしまいますが、それでもトラブルを乗り越えながら少しずつ前に進んでいく感じが、不動産投資の魅力のように思います!

まとめ:
入居申込時の審査は手を抜かない!&何でもダメ元で挑戦してみよう!

今回は、入居審査と退去時の原状回復および損害賠償についてお話ししました。

何かの参考にしていただければ幸いです。