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複数案件の同時進行、攻めるときは攻める!

2018.11.01

だいぶ前に買い付けを入れた物件の業者さんから、突然電話がかかってきました。

「谷本さん、あの時は半額の指値を入れられて、売主様にそのまま伝えたところ激怒されて、交渉すら何もできませんでした。。。一時、リフォームをして、それで付加価値をつけて売却ということも考えられたようなのですが、資金調達の目途も立ちませんでした。それで、このままにしていても売れないので再度ご連絡した次第です。」

長期間売れ残っていた物件に、「そんな価格ではずっと売れませんよ」という具合に、半値で指値をしていました。

結局売れなかったということで再度声がかかった模様ですが、聞いてみると、元々の売値と指値した価格との中間点ぐらいにしか値下げしないとのこと。

ですので、丁重に、やはりその価格では買えないと売主様に伝えていただくことにしました。

その代わり、希望の価格にしてくれるなら、すぐに契約して決済することもできる、とお話ししました。

本当は、すぐに現金など用意できないのですが、ここはハッタリをかますところと判断したのですね。

この物件、土地が強烈に広い戸建で、今の売値でも十分に安く、土地値の3分の1ぐらいです。

これが指した値段になると、土地値の4分の1ぐらいになり、かなりお買い得になるのです。

しかし、お得なのにはもちろん理由があり、その土地の大部分は崖地・山、いわゆる傾斜地で、利用価値がほぼありません。

むしろ、木々で覆われているので、おそらくですが、夏場などは虫の害が多発するのではないかな、というデメリットも大きそうな物件です。

なぜこのような物件に注目するのか、なのですが、それは、「担保用資産」として、役に立つことが多いためです。

この物件は、路線価でも固定資産税評価額でも、誰がどのように評価しても、「売値 < 評価」になり、たとえ借り入れを受けて取得したとしても、「資産 > 負債」の状態にプラスになります。

とはいえ、利回り的に回らなければ保有しても、毎月の手元キャッシュを増やすことができません。

ところがこの物件、例のジャングル物件からご近所さんだったのです。

ということは、ジャングル物件で利回り30%超をたたき出せたので、この物件でも同じようにできるのでは?と妄想を膨らませてしまいます。

売主さんが、このままでは売れないという現実を受け入れて、値下げに応じてくれたらいいな~、と今からワクワクしています。

しかし、その前に、現在リフォーム中の物件を早く満室にしなければいけないですね。

良さそうな話がくるときは、いろいろ重なるものです。

何か一つを完全に終えて、それから・・・と考えていると、チャンスを逃がすことが往々にしてあります。

しっかりと地に足つけて、でも固定観念にしばられず、「どうしたら、全てやりくりできるか?」と発想を広げて、果敢に挑戦していきたいと思います!

まとめ:
売り・買いの交渉、攻めるときは一気に攻める!

今回は、売買現場の売主さんとの交渉についてお話ししました。

何かの参考にしていただければ幸いです。