滞納者の「来月2か月分払うから・・・。」 は絶対信じない!
「社長ー、そんなの聞いてないよー。私、今お金ない、なので払えない。来月まとめて払うからね。」
先日このコラムでお伝えした、外国人の即日入居の方がさっそく滞納トラブルです。
先日のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=10769
入居時には、前払いのクリーニング代と当月分の家賃を支払ってもらい、その際、くどいほど、
・3月末には4月分家賃を支払う必要がある。
・前家賃になるので注意してほしい。
と説明していました。
その時は、「はいはい、わかっていますよ、大丈夫」とのことだったのですが、あっさり、「そんな話聞いてない。」と白を切れるのって、ほんとすごいなと思います。
文化の違い?と言ってしまうとそれまでなのですが、平気でウソを言える神経は大したものです。
素直に、「ちゃんと聞いていたけどお金がない。なので少し待ってほしい。」と言ってくれたらいいだけなのに、と思わず愚痴りたくなってしまいます。
しかし、そんなことになるだろうなとある程度は想定していたので、「分かりました。ただ、来月末に2か月分支払うというのはおそらく難しいと思います。ですので、今回は1万円だけでいいので、まずはお支払いただけますか?」と、一部を支払ってもらうことで落ち着かせました。
日本人の入居者でも、家賃が支払えないので来月まで待ってほしい、と言われることはあります。
しかし、経験上、来月まで待って2か月分を支払ってもらえることはまずありません。
今月お金がない方が、来月になって2か月分も支払えるはずがないのです。
なので、この手の話がでてきたら、たとえ5千円でも、1万円でも、家賃の一部を今、支払っていただくことにしています。
この、「一部でも支払ってもらえるかどうか?」は今後の家賃回収に大きな影響があります。
不動産投資を始めた当初、家賃保証会社の利用がまだそれほどメジャーではなく、よく家賃回収のために入居者さんを訪問していました。
その際、ある有名な大家さんが言っていた、「訪問したら、たとえ1円でもいいからその場で回収する。」というノウハウを、そのままマネしていました。
滞納者には、
・ここまで交通費をかけてわざわざやってきている。
・なので、手ぶらでは帰れない。
・たとえ千円でもいいから、今、支払ってほしい。
と伝え、本当に数千円だけでも回収していました。
「そんなの保証会社を使えばいいじゃないか!」「そんな入居者、そもそも入居させなければいい!」と言われるかもしれません。
しかし、どうしても物件力が弱い物件では、ある程度リスクのある入居も受け入れなければなりませんし、そういった物件では家賃保証を使うのも難しくなります。
もし、自力で家賃回収する必要がある際には、この「一部でも回収していくこと」を、参考にしていただきたいと思います。
まとめ:
家賃滞納者の「来月2か月分払うから・・・。」を信じるのは超危険。
一部でも回収していく意気込みが大切。
今回は滞納者からの家賃回収方法についてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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