親のスネをかじれるだけかじってもいいじゃないか
昨年からはじめた相続対策、具体的には息子への暦年贈与ですが、早いもので2回目を完了しました。
昨年のコラムでもお伝えしましたが、単に贈与するだけではなく、保険の形態を使っていて、息子は自分でそのお金を運用しています。
昨年のコラム⇒ https://www.superfp.com/blog/?p=9713
といっても、自動的に保険料が引き落としされて、その配分を自由に変えることができるというタイプの保険です。
例えば、投資比率を新興国向け70%:先進国向け30%といった具合に自分で決めていきます。
先日ちょうど1年間の運用成績が届いていたので、息子と一緒に確認したのですが、若干増えていて、「銀行に預けておくのと比べると、かなりというかヤバいぐらいに増えるね!」と喜んでいました。
「まあ、その分減る可能性もあるけどね。」とは補足しましたが、それでも世界と日本を比べたり、また金利に興味を持ってもらえているので、このような生前贈与・相続対策にして良かったと思っています。
だいぶ前に、親のスネをかじれるだけかじれ!といった内容の本を読んだことがあります。
また、某有名人もこのような発言をしていたかと思いますが、私はこの意見には賛成です。
残念ながら私は、親から大きな遺産を引き継げる予定はありません。
というか、そもそもそのような財産が我が実家にはありません。
しかし、恥ずかしながら、私は浪人して予備校に通いながら大学に入りましたし、仕送りをもらいながら一人暮らしもさせてもらいました。
また、これも本当に親に申し訳ない話なのですが、大学で留年もしています。
授業料だけでもものすごい大金なのに、仕送りまでしてもらって、今から思うと親は相当大変だったことでしょう。
そういう意味で、自分も相当親のスネをかじってきていて、かなりの資産をもらったことになるなと思います。
初めて不動産投資をする時って、どうしても頭金や諸経費などで、自己資金が必要になりますよね。
よくある相談に、そのような頭金や諸経費が足りず、どうしても物件が買えないというものがあります。
そんな時、「まずは500万円を貯めてください。」といったこともお話しするのですが、一方、「もしできるなら、親御さんに頭を下げてお金をだしてもらうのも一つの方法です。」ともお伝えしています。
中には、親にお金を出してもらうことに罪悪感を感じる方もおられますが、私は、言葉は悪いですが、利用できるのであれば利用、活用した方がいいと思っています。
もちろん、投資先や運用方法については理解が得られるよう、うまく説明や説得する必要がありますし、熱意も必要になってくるかもしれません。
でもいざ投資しようと思ったら、また絶対に欲しい不動産がでてきたら、歯を食いしばってでも、何とかお金をかき集める必要があります。
そんな時には親のスネをかじらせてもらい、その不動産投資がうまくいったら、それなりのお返しをするというのも私は良いと思います。
息子はまだ、親のスネをかじっている実感はないでしょうが、それでも10年もすれば、何も贈与を受けていない同年代に比べて資産運用としてはかなり有利なスタートができます。
でも、何もそこに引け目を感じてほしくはありません。
残念ながら今から10年後は、若者にとって私たちの時代よりもさらに厳しい環境になっていると思います。
もし不動産投資について、頼れる家族がいるのであれば、一度は頼ってみてもいいのではないでしょうか。
もちろん、そのためには日頃からのコミュニケーションも必要だと思います。
まとめ:
大切なお金の問題。
不動産投資で親に資金援助してもらうことに何も引け目を感じる必要はない!
今回は、家族とのお金のこと、コミュニケーションをとることについてお伝えしました。
何かの参考にしていただければ幸いです。
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